2016年6月18日土曜日

優雅な朝食

 

梅雨なのに、夏みたいな朝です。

 

今日は、外で朝ごはんを食べようと思い立ちました。
少し前から置いてみた外用のテーブルと椅子。

犬の散歩の途中でコーヒーを飲みに立ち寄って下さる方の、「外にテーブルがあったらいいのに」の一言がきっかけでした。そうか、外にちょっと座れるところがあるといいかもね、とテーブルと椅子を2つおいてみました。


 そのテーブルでパンとコーヒーの朝ごはん。サンドイッチは、BLC(ベーコン・レタス・チーズ、お店ではCE=卵ですが)と、自家製キウイジャム。これは去年引っ越してきた時にすでになっていたキウイ、10月に収穫したものの最後のやつ、さすがにしなびてきたのでジャムにしました。それをはさんだもの。赤ワインをちょっと入れちゃったので、色が美しくないけど、美味しいよ。飲み物は、アイスカフェオレ。なんと優雅な朝食でしょう。

 

聞こえるのは鳥のさえずり、時おりカエルの声。たまにハチがぶ~んと飛んでくるスリルも外ならでは。そっと吹く風が心地よく、朝からのんびり、まったりした気分。夕方のコーヒータイムは何度かしていたけれど、朝は初めて。朝ならではの爽やかさ、田舎暮らしならではの贅沢な朝でした。


 さて、外のテーブルですが、実際にお客様が使ったのは、まだ2回だけ。1回目は、足が悪くなったレトリバーをカートにのせてお散歩の方が、ワンちゃんに氷を食べさせながら、アイスコーヒーを飲んでいきました。犬って、氷が好きなんですって。2回目は、やっぱり犬の散歩の途中で、テイクアウトのコーヒーを買ってくれたカップル。

 

実は、テーブルを置くきっかけになった方は、まだ使っていません。いつもコーヒーを飲む間、外で待たされていたワンちゃんが、こっちに来るのを嫌がって、道を曲がってくれなくなったと、最近はお一人でいらっしゃるという後日談があります。

 

 そうそう、テイクアウトはないの?と何度か声をかけられたので コーヒーのテイクアウトも始めました。ホットもアイスも300円です。アイスコーヒーは、水出しと氷だし(氷が融ける水でじっくり出すコーヒー)を混ぜて作ります。これおいしいです。

 ついでに、お知らせ。新メニュー。一つは辛さ控えめのカレー。いつものカレーはおいしいんだけどちょっと辛いという年配の方達の声に、あんまり辛くないカレーを作りました。鶏ひき肉とひよこ豆で、名付けてキーマメカレーです。そして、もう一つはチキンジンジャー。高円寺は稲生座のロングセラーメニューを、炎の雫風にアレンジ。

鶏肉の生姜焼きにライスと野菜を添えたワンプレートです。どうぞお試しください。

 

 お天気のいい日に外でカレーとコーヒー、なんていうのもいいですね。あなたもいかがですか?(618日 佳)

2016年6月1日水曜日

手作りの看板と塀に絵を描く

 

4月に強風で倒れて落ちたフェンスをどうしようと、いろいろ考えた結果、自分たちで作ることにしました。

最初は、プロに頼んでついでに看板もちゃんと作ろう、なんて話も出たけれど、何度か話すうちに、たいそうな看板はいらない、ひっそりと小さな看板がいいなと思うようになりました。フェンスも、一応何にもないのはね、なんか建てたいね、ちょうどフェンスの内側にアイビーが生えているので、アイビー絡ませちゃおう、そのための枠があればいいね、というふうになって、ならば手作りでという結論に。先週から今週にかけて、実行。
フェンスは竹で作ろうかと思っていたのですが、ちょうどそのころ、朝のお散歩で、庭の手入れでお世話になったガーデニングの専門家U氏にばったり会い、アドバイスをもらうことができました。 竹は5年くらいしかもたないから鉄筋でいいんじゃない? と言われ、なるほど、そうか、それならコメリで材料は揃うし、いいかも。まずはフェンスが立っていた穴をほじくって、そこに鉄筋を突っ込み、セメントで固定。 それをリーフグリーンで塗りました。
久しぶりのペンキ塗り、去年の夏を思い出します。 楽しくなってきた! ついでに、残っているフェンスの色褪せたところも塗っちゃおう、S字の形のところをグリーンに塗りました。
一部だけ塗ったら違和感があるかなと思いながら塗っちゃったのですが、これが全然OK。 不思議だけど、なんか馴染んでいるみたい。

ついでに、塀のブロックの汚くなってるところも塗ろうか、という気になり、それもやっちゃうことにします。

赤っぽいレンガのうち、黒くなっているところを薄いピンクで塗ります。 これは結構やりにくい。 ペンキ屋さんというよりは、左官屋さんの気分。 ま、適当でいいか、とどんどん塗りました。 塗ってみたら、今度は、ここに絵を描いちゃおうかなと思ってしまい、また例の炎の雫マークをアトランダムに散らしてみました。 私が塀に絵を描いていると、通り過ぎるご近所の方達が、いろいろ声をかけていきます。 みんな変な人だと思っているんだろうなと思いながら、私は「遊んでいるんですよ」と答えます。 それにしても、自分の家っていいですね、何をしてもいいんだから。 本当に楽しめます。

フェンスが落ちたからこそ、再びこんな楽しい思いができたのかと思うと、災い転じて福となすとも、言えますね。

さて、看板作り。

さりげないシンプルな物をと考えました。 結局木の小さな看板にすることにしました。 ちょっと可愛くおうちの形にして、そこに何かの告知を貼っても雨の時に少しは濡れないように屋根を付けて、できれば道標みたいに立てたいと、いろいろ私が注文を出し、え~と言いながら夫が作ってくれました。

私はそこに絵を描きました。飛び散った水と炎をイメージした炎の雫のトレードマークを、ここでは丁寧に描き、それからレコードと本とギターと… 炎の雫を表すものたちを描きました。

すっごく楽しかった!! 板を棒に取り付け、フェンスの穴に埋め込み、ニスを塗って夫が仕上げました。

今日、一応完成しました。う~ん、なかなかいい感じと、自画自賛している私達です。

ところで、その前の週のお話を少し。

お店をお休みして、「東ティモールフェスタ」と「カンタ!フェスタ」に行ってきました。
21日の土曜日が上智大学で東ティモールフェスタ。 東ティモールを支援している人たちが集まり、物品の販売や飲食、シンポジウムやライブと盛りだくさん。 私たちがお店で出しているティモールコーヒーを扱うNPO・パルシックが今回のフェスタの中心。 コーヒーを始め、ティモールの食べ物や小物がいろいろあって楽しい。 フェアトレードコーヒーの飲み比べ、ハーブのケーキや酸っぱいミカンのジュースもおいしい。 伝統織物タイスのお財布やティモール島のマグネットも買いました。 シンポジウムのテーマは、フェアトレード、保険と医療、教育の3つ。 それぞれに関わっている団体のお話が聞けて勉強になりました。 ティモールのコーヒーは、現地の人がだんだん自覚をもってきて、本当に丁寧に作られているんだと改めて認識、私たちも応援していきたいと気持ちを新たにしました。 教育のシンポの司会はサレジオ高専の先生、実はうちの次男の出身校です。 その先生はもう20年も前から東ティモールの支援をしているそう。 小学校の給食は、電気もガスも使わずにお母さんたちがボランティアで作る、燃料は通学途中に子供たちが拾ってくる薪というインフラフリーの話は印象的でした。 最後は、東ティモールから来たミュージシャン、エゴ・レモスのライブ。楽しいイベントでした。
        

22日はカンタ! フェスタ。 映画「カンタ!ティモール」を愛する人たちの集まりです。 実行委員長は、映画にも登場している南風島渉さん。 広田監督のパートナーであり、映画の監修でもある小向サダムさん、映画のサウンドデザインを担当した元ソウルフラワーの河村博司さんを始め、映画のゆかりの人たちが集います。 ライブに始まり、監督の広田奈津子さんのお話。 映画に出てくる彼女は25歳ですが、今や一児の母。 今の日本の政府にもショックを受けるけれど、それを許している人々にもショックを受けると話す彼女の繊細さに、この感受性こそがカンタ! ティモールを作り上げたのだと実感しました。 ティモールの古老のカーペットの話をする彼女の落ち着いたやさしい語り口は心に響きます。 「自然から奪って回すものは、自ら終わっていく。カーペットは滑り落ちる。」

また東ティモールで環境保全の取り組みや教育など、さまざまなことに関わり指導的立場にいるエゴ・レモスと広田監督のトークでは、考えさせられることがたくさんありました。 休憩をはさんで、エゴ・レモスとミュージシャンたちのライブ。 エゴへのプレゼントとして、映画のテーマ曲でもある「星降る島」の大合唱もありました。 最後は、会場にいる人みんなが輪になって踊りました。 テぺかな。 昨日の上智大学でもそうだったけど、知らない人同士が手を取って踊る、みんな笑顔、こんなこと、めったにない。 なんと楽しいのでしょう。 盛り上がりました!

そんなこんなで、東ティモール一色の週末でした。

 今、炎の雫では、水野たかしが、コーヒーの焙煎に取り組んでいますが、自家焙煎のコーヒーは、東ティモールの生豆を中心にしていくつもりです。 また、映画「カンタ! ティモール」の上映会も続けていきます。 これが私たちの東ティモールへの応援の仕方かな。(6月1日 佳)

新生・炎の雫

「炎の雫」新しくなりました。 東ティモールコーヒーから自家焙煎コーヒーへ。コーヒーの銘柄を増やして、カフェでも飲めるし、豆の販売でもご購入いただけるようになりました。 ラインナップに加わったのは、タンザニア・コロンビア・メキシコ・グァテマラ・エチオピアシダモの5種類。 また、焙煎...