2017年6月24日土曜日

CANTA!TIMOR SONGS

 CANTA!TIMOR SONGS

カンタファンの「ぜひ、映画のサウンドトラックを作って!」との熱い思いに応えて、映画のサウンドトラックCD「CANTA!  TIMOR SONGS」が遂に発売されました。

 

2012年に公開されたこの映画は、今でも静かな拡大を続けています。

 

私たちは、この映画に2014年に出会いました。夫の古い友人の江口晶さんがきっかけでした。それから1年間、高円寺の店でマンスリー上映会を開きました。外房に来てからも、上映会を続けています。公開から5年経った今でも、見るたびに新しい発見があり、感動があります。決して古びていくこともなく、飽きることもありません。東ティモールの26年に及ぶ独立闘争に絡むドキュメンタリー映画、と言ってしまうには、あまりにもたくさんのものが詰まっています。人が生きていくうえで大切なことが、そこここに散りばめられた、まるで宝箱のような映画です。

 

 

先月は、東京の田端にある“シネマチュプキ・タバタ”という超ミニシアターで、1か月間のロングラン上映があり、カンタティモールを見て、南風島渉さんのトークを聞くために出かけて行きました。チュプキは、もともと視覚障害者と映画を楽しむ会をやっていたボランティア団体が立ち上げたバリアフリーの映画館。全20席ながら、障害者のみならず、子育て中のママさんなど、どんな人も映画を楽しめるように配慮したユニバーサルシアターです。一般の映画館では見られないようなラインナップを組み、トークショーなどの企画も行っています。

南風島さんのトークがあると知って、彼のお話が聞きたいと即断しました。

南風島渉さんは報道写真家、映画の中にも登場していますし、それ以降、トークをやったり、カンタ!フェスタというお祭りの実行委員長をやったりと、カンタティモールと監督の広田奈津子さんを支え続けています。1993年から7年間の東ティモールを取材し、「いつかロロサエの森で~東ティモール・ゼロからの出発」という本を出版しました。この本は、映画とはちょっと視点が違います。東ティモール独立闘争の地下活動家たちに焦点を当てて、ゲリラに潜入したりして取材したものを綴っていますが、つい引き込まれてどんどん読み進んでしまう、そんな本です。チュプキの若き支配人との対話の形でのトーク、観客との質疑応答、上映終了後の30分間でしたが、内容の濃いトークショーでした。その後、南風島さん、映画館のスタッフ、パルシック(ティモールのコーヒー生産の支援をしているNPOです、炎の雫はパルシックから仕入れています)のスタッフと飲みながらお話することができました。今までの上映会で聞いた話、現在のティモールの状況や登場人物の今、疑問に思っていたことも聞くことができて、かなりの部分解消することができました。とても素敵な夜でした。

 

6月になって、名古屋へ行ってきました。

カンタティモール上映会のきっかけを作ってくれた江口晶さんとの水野たかしのライブ。40年も前に、2人は一緒に活動していました。ライブには小向サダムさんもパーカッションで参加してくれて、楽しいライブになりました。そして、監督の広田奈津子にもお会いできました。「やっとお会いできた」と言ってくださり、のはらくん(奈津子さんとサダムさんの息子さん)をだっこしながらお話しました。私が「上映会やってもなかなか人が集まらなくて…」と言うと、「数じゃないんです」ときっぱり。「カンタティモールを育ててくださってありがとうございます」との暖かい言葉に、勇気をもらって帰ってきました。気持ちを新たに、上映会を続けていこうと思います。

 

できたばかりのサウンドトラックCD

 「CANTA! TIMOR SONGS」 お預かりしてきました。

26曲、2000円です。炎の雫で販売中。郵送もできます。(価格は送料込み)

南風島渉著 「いつかロロサエの森で~東ティモール・ゼロからの出発」 2500円。在庫あります。

 

 

クーラーのない当店では、真夏の上映会はちょっと無理。秋になったら、上映会を企画したいなと思っています。もしかしたら南風島さんのトークも聴けるかも。乞うご期待!!

(624日 佳)


2017年6月8日木曜日

空豆とキャベツ


今年ほど空豆をいっぱい食べた年はありません。

 

近くの畑のもうすぐ90歳になるおじいさん、この春久しぶりに出会ったのですが、彼の空豆を何度買ったことでしょう。出始めの頃、あまりにもおいしい、それに大きくてほんとにきれい、なのに市価の半額以下、そのころ2キロで500円、思わず東京の息子にも送っちゃいました。夫は空豆が大好物、いくらあってもいいよというので、通る度に買ってきました。何回目かの時、おじいさんが「ここで剥いていってもいいよ、畑の肥やしにするから」というので、その場で剥くことにしました。夫と私が一緒の時で、2人ならすぐでしょと。結局おじいさんも手伝ってくれて、3人で剥きました。何か楽しい。しばらくすると、1袋250円になってる、250円でいいの?と聞くと、「もうちょっと硬くなってるからね、よく煮てください」と。確かに大きいのはちょっと硬いけど、市販のに比べたら全然おいしい。

 

またちょっとして、もうないかなと思いながら行ってみると、おじいさんいる!(ここの場合、彼がいるときしか野菜売っていないのです)近くに行くと、かごの中にちょっと汚くなった空豆、「これで最後だよ」、畑を見るともう空豆は全部抜いてある。ほんとに最後なんだ、1かご100円?100円でいいの?また3人で剥いてきました。剥いたら全然きれいです。

 

さて、その時、何気なくキャベツはないの?と聞きました。キャベツ植わっていたし、ちょうちょがひらひら飛んでたので。するとおじいさん「虫がひどくてダメだあ」と言う。「そうなんだ、あるかなと思って」と言うと、「食べられるのはあると思うけど…明日かき回しちゃうつもりだから取ってっていいよ」と包丁を差し出しました。え、私がとるの?前に聞いてみたらおじいさんが採ってくれたことがあるので、ちょっとそれを期待したのですが、意外な展開。「好きなだけ持ってっていいよ」というわけで、キャベツの収穫をすることになりました。畑の中に入っていくと、確かに虫食いはすごい。でもよく見ると、中側は大丈夫そうなのが結構ある。そういうのを選んで、包丁で切って収穫、外側の葉っぱを剥くと、中に虫の糞みたいなのがいっぱいついているけど、それを落とせば大丈夫みたい。私が選んで収穫し、夫が葉っぱをとっておそうじ。やってみると、これも大丈夫そう、あこれも、となって、4つも採っちゃって。夫にもういいんじゃない、食べられないよといわれました。そうか、でも、とっといてもよくない?というと、絶対全部持って行けって言われるに決まっていると。その通りでした。一応、「私たち2つくらいでいいからおいていこうか?」と聞くと、「持ってってください。誰かにあげればいいよ」とおじいさん。「ちょうちょがいっぱい飛んでるね」「ひどいでしょ」。結局、空豆2かご分200円と、紫玉ねぎ大小混ぜて10個100円を買って、キャベツ4個もらって帰りました。玉ねぎもお買い得、ちょっと傷があるけど、悪くなる傷じゃない、お買い得だよとおじいさんに言われると、ついそちらを買ってしまう私です。

後で、「そうか、生産者の人はちょうちょを見て、虫がひどい証拠だと思うんだなあ」と夫がぽつんと言いました。なるほどね、ちょうちょは青虫がキャベツを食べて大きくなるんだった、※はらぺこあおむし※じゃないけど、キャベツが一番のごちそうだったと思い出しました。

 

※ちなみに、今世田谷美術館でエリック・カール展やっています。この前友達と行ってきたところです。

 

この日は、キャベツたっぷりのお好み焼きを作りました。次の日はキャベツ丸ごと1個、芯をくり抜いてそこにひき肉を詰め、スープで煮ました。ついでに玉ねぎもまるごと入れて。どっちもおいしかった!! もちろんゆでた空豆もたっぷり食べました。

さて、あとはキャベツ料理何があるかな、コールスローもいいし、豚バラと炒めてもおいしいし、キャベツのパスタも、ただ塩もみにしても。実は、うちの庭にもキャベツ1個できつつあります。3度目の正直、今までなぜか葉っぱがどんどんなくなって消滅していたのが、ヒヨドリのせいだとわかって、鳥よけの網をかけたら順調に育っています。しばらくキャベツ三昧ですね。

 

収穫体験は梅雨入り前ぎりぎりだったみたいで、昨日梅雨入りの発表がありました。うっとうしい季節ですが、雨には雨の良さがある。気持ちを切り替えて乗り切っていきましょう。

 

 お休みをいただいて、11日日曜日から、名古屋へ行ってきます。よろしくお願いします。(6月8日 佳)


新生・炎の雫

「炎の雫」新しくなりました。 東ティモールコーヒーから自家焙煎コーヒーへ。コーヒーの銘柄を増やして、カフェでも飲めるし、豆の販売でもご購入いただけるようになりました。 ラインナップに加わったのは、タンザニア・コロンビア・メキシコ・グァテマラ・エチオピアシダモの5種類。 また、焙煎...