2015年11月21日土曜日

秋、収穫と読書、そして希望の野菜たち

秋が深まってきた。夏に植えて、秋になっても実を付けていたキュウリが、10月の終わりには壊滅した。最後は、小さな実がいくつか付いていたのだけれど、その実ごと干からびてしまった。そうなったら一気に枯れはてた。とにかく実験と植えてみて、水をやってただけにしては、ずいぶん何本も食べられて上出来だった。さて、秋の実りは、柿に続いてキウイの収穫。ここに引っ越してきた時からなっていたキウイ、いろんな人に聞いたり、ネットで調べたりして、収穫するのは秋の終わりでもいいとわかり、大きくなったのから、何回かに分けて獲った。実はこのキウイ、ものすごく美味しい。いい匂いがするし、甘いし、売ってるキウイより数段美味。何にもしてないのに、こんなキウイが手に入るなんて、ほんとラッキー。一昨日、最後の収穫、15個。キウイは冷蔵庫で保存しながら、食べようと思ったら追熟させて、何か月かは計画的に食べられるらしい。なんと便利なフルーツなのだろう。大事に食べていこうと思う。 

収穫と言えばもう一つ、静岡の天竜で収穫された椎茸が大量に届いた。これは、私の弟夫婦が作ったもの。弟は今まで、お茶をやりながら林業をやっていたが、この夏林業の会社を辞めて、椎茸を作り始めた。そして秋の実りの収穫、大きな段ボールいっぱいの椎茸が届いたのだ。このところの暖かさで一気に開いちゃったのだとか、まあるい形の良い椎茸ではない。どうしよう、こんなに大量の椎茸。まずは焼いて食べる。おいしい!いっぱい食べたけど、全然減らない。ご近所の方達にもらっていただいてもまだ半分にもならない。冷凍してもいいとおしえてもらったので、イシヅキを取って冷凍し、柿に引き続き、干し籠を使って干すことにした。今日はやっとお天気がいいので、朝から椎茸干し。籠に入りきらない分は、廊下で新聞紙に広げて干している。なんだか、そこはかとなく椎茸の香りが漂う。

秋と言えば、読書の秋、やっと落ち着いてきたので本が読めるようになった。私は、森博嗣の本を読み返すことにした。森博嗣はミステリーなのだけれど、とても哲学的、何故人を殺してはいけないか、殺人とは最も人間的な行為であるとか、科学とは何か、人間とは、意識とは、自分とは何か、なんてことが殺人事件の合間に散りばめられている。それがとても面白い。S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季4部作ときて、実はそれらが繋がっていて、その後のGシリーズへ、これは全部揃えて読み直そうと決意、ブックオフで大人買いをした。と言っても、1冊100200円なので、数千円で揃ってしまう。ブックオフのネット版は本当に便利。この際だから、今まで何冊か欠けていたブラックジャックと、15迄あるけれど、最終の6巻があることを最近知った大友克洋のAKIRA6も買おうと、発注。届いたら、夫はAKIRAを読み直しにかかっている。彼の読書の秋は、漫画かな。

さて、キュウリの実りに気を良くした私たちは、コメリでいくつかの苗を買ってみた。白菜とカリフラワー。微妙なものをと言われたけど、そうかな、私は好きな野菜だけれど。それから、おじいさんの畑のところで売っていたブロッコリーの苗と、ごじゃ箱で買った分葱。おじいさんが肥料もくれたので、今度は水+肥料をちょっと。でもやっぱり植えっぱなし。なのに、だんだん育ち、白菜とレタスはなんだか真ん中が丸まってきた。そして、カリフラワーの葉の中央に、白い小さな希望が現れた。ほんの小さなカリフラワーの赤ちゃん、なんと可愛いの、こんなふうにできてくるんだと感動。ブロッコリーはまだ葉っぱだけだけど、分葱は時々ちぎってきて使っている。白菜とレタスも、らしくなってきた。希望の野菜たち。どのくらいになったら食べるべきなのか、悩ましいけど楽しい日々だ。田舎暮らしっぽいかな。 (11月21日 佳)




2015年11月5日木曜日

きんつば

 椎木商店街に「きんつばや」というお店がある。

かさやという小さなスーパー&大盛りの食堂の並び。

私たちが太東に引っ越した頃は、きんつば屋さんだった。実は甘いもの好きのうちの夫が、きんつばを好きで、一早く反応した。その時は、「じゃ、今度買ってみようね」と通り過ぎたのだが、その後、通る度に見ても、お店が開いていない。いつやっているんだろうと思っていたら、夏になって、かき氷屋さんになってしまった。「きんつばはないんですか?」「夏は氷だけなんだよ」、残念、ま、秋の楽しみにと思っていた。

 

そして、昨日、郵便局に行った帰りに、かさやさんでお刺身でも買おうと行ったら、きんつばやさんがやっている。やった!おやつに買って帰ろう。営業中の札の横に、『つぶあん・しろあん・クリーム』とある。あれ、なんか変、見るとたいやきの型みたいな丸い型があって、うん?と思いながら、「じゃつぶあん2つ下さい」。出てきたのは、丸くて茶色い今川焼だった。え~きんつばじゃない!これ今川焼でしょと思いながら、家に帰った。

 

夫に、「ついにきんつば買ってきたよ、でもね、ちょっと詐欺かも…」「これ今川焼じゃない」「そうだよね。でもこれきんつばって売ってたよ」なんて会話しながら、まずは食べちゃった。普通に美味しかった。さて、それから、きんつばについて検索。今は何でもすぐ調べられて便利ですね。すると、衝撃の事実が判明したのだ。きんつばというのは、あんを丸くして、衣をつけて焼いたもの。ただし、新潟県や千葉県の一部では、今川焼(大判焼き)のことをきんつばと言うとある。ここは千葉県、そうか、これきんつばで正しいんだ。びっくりです。詐欺なんて思ってごめんなさい。

 

ちなみに、私たちが思っていたきんつばは、四角くて、薄い衣を付けて六方を焼いてあるあんこのお菓子。夫は大阪、私は東京育ちだが、二人ともきんつばは四角いと思っていた。これは、角きんつばというらしい。もとともは、刀の鍔の丸い形を模し、ぎんつばと呼ばれていたものが、銀より金の方がいいということで、きんつばになったという。だから、丸いのが正しいわけで、これにもびっくり。知らないことってたくさんある。

 

ちなみに、この日は、かさやさんで、鯵のたたき298円とまぐろのたたき298円とお豆腐を買って、

残っていたレンコンの煮物の残りとキュウリとトマトで、豪華な夕食となった。かさやさんのお刺身は、いつも新鮮でおいしくて、その上安くて、大助かりの大満足。外房に越してきて、食生活は、東京の時よりずっと豊かになった水野家です。 (11月5日 佳)


新生・炎の雫

「炎の雫」新しくなりました。 東ティモールコーヒーから自家焙煎コーヒーへ。コーヒーの銘柄を増やして、カフェでも飲めるし、豆の販売でもご購入いただけるようになりました。 ラインナップに加わったのは、タンザニア・コロンビア・メキシコ・グァテマラ・エチオピアシダモの5種類。 また、焙煎...