2017年2月22日水曜日

旅のdiary

 

お休みをいただいて、旅をしてきました。

お寺と仏像、自然、美術館、珈琲と美味しいもの

いろいろ詰まった旅です。







1日目

新幹線で京都へ。米原あたりから雪、新幹線は20分遅れ。琵琶湖線に乗り換えて近江八幡へ。今回の旅の一番の目的、「ボーダレスアートミュージアムNOMA」へ行く。ここは日本のアウトサイダーアートの拠点。昭和初期の町家を改装して2004年にオープン。蔵や和室も活かされて展示スペースになっている。2010年にパリで「アールブリュットジャポネ」が開催された後、東京の野方でアールブリュット展があり、それを見て魅せられた。最近、アウトサイダーアート関連の本を読み返したりして、ぜひ、ぜひ行きたいと思っていた場所。この日は「ing…障害のある人の進行形…」展の最終日。ずーっと行きたかったノマは、とても素敵な場所だった。空間も作品も、雪の中のたたずまいも、暖かくゆったりしている。近くに住んでいたら、何度も通いたい場所だった

2日目

こちらも、長い間行きたかった鞍馬へ。バスと叡山電車を乗り継いでいく。市内は晴れなのに、鞍馬は雪が降っている。駅前の天狗の鼻は、1月の大雪で折れてしまい治療中。とりあえずケーブルカーで本堂へ。雪に埋もれ、雪ははらはらと降る。そこから奥の院を通って貴船へ出るつもりだったが、結構雪が積もっているし、どうしようと躊躇していると、夫が歩き出してしまい覚悟を決めて歩く。途中お寺のスタッフが何人も出て、雪掻きをしてくれている。有難い。途中で何度か滑ってしりもちをついたが、ゆっくり2時間ほどかけて貴船まで歩き通した。

さて、その後、「京都にいったら天下一品の本店に行きたい!」という夫のたっての希望で、一乗寺にある本店へ。高円寺店は馴染だったけど、「本店はおいしい」という噂は本当だった。もう少し時間があったので、衝動的にバスを降りて、銀閣寺へ。ここは、外国人客がひっきりなしに流れていて、すごいことになっていた。疲れちゃって、ちょっと一休みと思ったら、自家焙煎珈琲の店に出会う。豆も買って帰った。

3日目

奈良に移動する前にと、ホテルから歩いて行ける東寺(教王護国寺)に行く。ここは密教の総本山。立体曼荼羅と言って、たくさんの仏像が配置されていて、思わず見とれてしまった。京都の駅のホームでうどんを食べて奈良へ。このうどん、関西のうどんってこういうのよねと思える正しいうどんでおいしかった。

奈良では、まず、ネットで見た自家焙煎カフェへ。私たちの旅にはカフェも大切な一要素。実は、旅先にエアロプレスと粉にしたコーヒーをを持って行ってホテルでコーヒー入れていて、足りなくなると地元のコーヒー屋さんで買ったりしている。

その後、ならまちを散歩し、大和肉鶏のお店で夕食。地酒やたがらすの浩然之気も少し。美味。


4日目

奈良でのメインは、室生寺。ひなびた駅から1時間に1本のバス。「ずっと階段なので、よかったら杖を」と言われ、杖を持って上る。ほんとうにずーっと石段が続いている。ちょっと熊野みたい。ここもかなりハードだなあ。行きたいところはだいたいハードなところばかりなので仕方ない。登りながら、日常のもろもろからどんどん離れていく。昔、ここを上ったであろう古の女人に思いを馳せる。女人高野と呼ばれる訳を肌で感じる。奥の院にはやはり雪が積もっている。お堂の中には、1200年も前からここにあるという仏像たちがひっそりと立っている。時の重み、変わらぬ佇まいの暖かさ。言葉もなくただ見つめた。ああ、ここへ来たかったんだ、ここへきてよかったとしみじみ思う。

室生寺の後は長谷寺へ。こちらは祈りの回廊と呼ばれる緩やかな坂道を上る。大きな観音様と絶景が待っていた。


    

5日目

バスで西ノ京へ。薬師寺の荘厳さと、唐招提寺の渋い落ち着き。薬師寺の仏像は、スマートで独特な顔つき。比して唐招提寺の仏像は、ふくよかで、穏やかなやさしい表情。私はこっちの方が好き。

薬師寺から唐招提寺へ至る道の途中、十割蕎麦の「さか本」のお蕎麦はとても美味しくて幸せ。夕方、県立美術館に立ち寄り、「祈りの美」展を見る、東大寺の僧だった清水公照さんの泥人形がいい。平山郁夫の絵も、もっと見たかったけど時間切れ。もったいなかった。

夕食は、北町にある「ス・マガザン」でフレンチ。ここは、去年来た時、その美味しさと量とリーズナブルさに感動、絶対また来ようと思った店。パテとカリフラワーのスープ。前菜がメインみたいで、私はサーモン、夫はジャークチキンのサラダ。メインはラムのクスクス添えとポークのビール煮込み。デザートは5種の盛り合わせ。もうお腹いっぱい!!奈良へ行ったら、ぜひ行ってみてください。

6日目

今回の奈良行きのもう一つの目的である「なら仏像館」へ。去年は工事中で休館だったので。奈良国立博物館に隣接している、というか地下でつながっている。これが圧巻だった。ずらっと並んだ仏像たちは、どれも国宝、重文級。その質も、量も、圧倒的。会館と同時に入ったけど、2時間では足りなかった。新幹線ぎりぎりまで見て、隣の奈良博までは全然無理。ここは次回は丸一日かけようねと言って帰ってきた。

おまけ

帰ってきた次の日、網野まことさんのサポートギタリストで、アスモ劇場に出演。

日常が戻ってきました。

 

でもまた、旅したいと思います。

仏像にも、はまっています。

(2017年2月22日  佳)


新生・炎の雫

「炎の雫」新しくなりました。 東ティモールコーヒーから自家焙煎コーヒーへ。コーヒーの銘柄を増やして、カフェでも飲めるし、豆の販売でもご購入いただけるようになりました。 ラインナップに加わったのは、タンザニア・コロンビア・メキシコ・グァテマラ・エチオピアシダモの5種類。 また、焙煎...