お休みをいただいて、旅をしてきました。
お寺と仏像、自然、美術館、珈琲と美味しいもの
いろいろ詰まった旅です。
1日目
2日目
こちらも、長い間行きたかった鞍馬へ。バスと叡山電車を乗り継いでいく。市内は晴れなのに、鞍馬は雪が降っている。駅前の天狗の鼻は、1月の大雪で折れてしまい治療中。とりあえずケーブルカーで本堂へ。雪に埋もれ、雪ははらはらと降る。そこから奥の院を通って貴船へ出るつもりだったが、結構雪が積もっているし、どうしようと躊躇していると、夫が歩き出してしまい覚悟を決めて歩く。途中お寺のスタッフが何人も出て、雪掻きをしてくれている。有難い。途中で何度か滑ってしりもちをついたが、ゆっくり2時間ほどかけて貴船まで歩き通した。
さて、その後、「京都にいったら天下一品の本店に行きたい!」という夫のたっての希望で、一乗寺にある本店へ。高円寺店は馴染だったけど、「本店はおいしい」という噂は本当だった。もう少し時間があったので、衝動的にバスを降りて、銀閣寺へ。ここは、外国人客がひっきりなしに流れていて、すごいことになっていた。疲れちゃって、ちょっと一休みと思ったら、自家焙煎珈琲の店に出会う。豆も買って帰った。
3日目
奈良に移動する前にと、ホテルから歩いて行ける東寺(教王護国寺)に行く。ここは密教の総本山。立体曼荼羅と言って、たくさんの仏像が配置されていて、思わず見とれてしまった。京都の駅のホームでうどんを食べて奈良へ。このうどん、関西のうどんってこういうのよねと思える正しいうどんでおいしかった。
奈良では、まず、ネットで見た自家焙煎カフェへ。私たちの旅にはカフェも大切な一要素。実は、旅先にエアロプレスと粉にしたコーヒーをを持って行ってホテルでコーヒー入れていて、足りなくなると地元のコーヒー屋さんで買ったりしている。
その後、ならまちを散歩し、大和肉鶏のお店で夕食。地酒やたがらすの浩然之気も少し。美味。
4日目
奈良でのメインは、室生寺。ひなびた駅から1時間に1本のバス。「ずっと階段なので、よかったら杖を」と言われ、杖を持って上る。ほんとうにずーっと石段が続いている。ちょっと熊野みたい。ここもかなりハードだなあ。行きたいところはだいたいハードなところばかりなので仕方ない。登りながら、日常のもろもろからどんどん離れていく。昔、ここを上ったであろう古の女人に思いを馳せる。女人高野と呼ばれる訳を肌で感じる。奥の院にはやはり雪が積もっている。お堂の中には、1200年も前からここにあるという仏像たちがひっそりと立っている。時の重み、変わらぬ佇まいの暖かさ。言葉もなくただ見つめた。ああ、ここへ来たかったんだ、ここへきてよかったとしみじみ思う。
室生寺の後は長谷寺へ。こちらは祈りの回廊と呼ばれる緩やかな坂道を上る。大きな観音様と絶景が待っていた。
5日目
バスで西ノ京へ。薬師寺の荘厳さと、唐招提寺の渋い落ち着き。薬師寺の仏像は、スマートで独特な顔つき。比して唐招提寺の仏像は、ふくよかで、穏やかなやさしい表情。私はこっちの方が好き。
薬師寺から唐招提寺へ至る道の途中、十割蕎麦の「さか本」のお蕎麦はとても美味しくて幸せ。夕方、県立美術館に立ち寄り、「祈りの美」展を見る、東大寺の僧だった清水公照さんの泥人形がいい。平山郁夫の絵も、もっと見たかったけど時間切れ。もったいなかった。
夕食は、北町にある「ス・マガザン」でフレンチ。ここは、去年来た時、その美味しさと量とリーズナブルさに感動、絶対また来ようと思った店。パテとカリフラワーのスープ。前菜がメインみたいで、私はサーモン、夫はジャークチキンのサラダ。メインはラムのクスクス添えとポークのビール煮込み。デザートは5種の盛り合わせ。もうお腹いっぱい!!奈良へ行ったら、ぜひ行ってみてください。
6日目
おまけ
帰ってきた次の日、網野まことさんのサポートギタリストで、アスモ劇場に出演。
日常が戻ってきました。
でもまた、旅したいと思います。
仏像にも、はまっています。
(2017年2月22日 佳)