2016年11月24日木曜日

1122ハンドピック

自家焙煎の珈琲を、やっと売るところまでたどり着きました。

当初から、東ティモールの生豆を焙煎して売りたいと思っていました。

 




仕入れ先は、NPOパルシック。「カンタ! ティモール」の上映会の際、東ティモールを訪ねる旅のチラシを置いて下さいという働きかけがご縁の始まりでした。聞けば、東ティモールのコーヒ―やハーブティーを扱っているとのこと。それもフェアトレードで。早速購入してメニューに加えました。

高円寺の時は、上映会の時には、よくティモールの珈琲が出ていました。皆さん「せっかくなので…」と注文してくださいます。でも、私はパルシックの商品が今一つでした。ちょっと苦いかな。外房に来て、夫が生豆を仕入れて焙煎すると言ったとき、まず浮かんだのが東ティモールの珈琲豆がいいなということでした。自分で焙煎すれば、いい具合に焙煎できるかもと思ったのでした。

それから、試行錯誤、いろいろ試して、ティモールの豆じゃないものも、珈琲工房さんから仕入れてやってみました。夫の焙煎の師匠は珈琲工房の大石さん、たくさんアドバイスしてくださいます。他にも、包装用の袋やら、それを熱で閉じるシーラー買ったり、袋に貼るシールや同封するリーフレット作ったり、郵送や宅配のこと調べたり…、ホントにいろいろやって、やっと販売するところに来ました。焙煎具合も、中煎りを中心に浅めや深めができるようになりました。とても美味しい!

私の静岡にいる弟や、水戸の友達が注文してくれたり、クローブのノンボーダーの時に売らせてもらったり、……皆さんご協力ありがとうございます。中でも、「カンタ! ティモール」上映の話をそもそも持ってきてくれて、上映会にも何度か足をはこんでくださった名古屋の江口晶さんも、ティモールの珈琲豆を買ってくださっています。もうちょっと深めがいいかな、などと注文を付けてくれたりします。

焙煎に関わる作業は、ぜ~んぶ夫がやっていましたが、先日高円寺に行ったときに立ち寄ったパルシックで、中途半端な量の豆を引き取ってくれないかというお話があり、それを送ってもらいました。前の荷の最後の豆ということで、粒が小さかったり、ピーベリーが多かったり、そんなことを夫が言っているので、どれどれとみてしまいました。つまり、ついに、ハンドピックに手を出しちゃったのです!!


やってみると、これが、はまります。それからは、ちょっと時間があると、知らず知らずのうちに、トレーの上にコーヒー豆をのせて、仕分けしているなんてことになっちゃいました。チャフという薄皮がかかっていたりして、始めは悪くなっている豆かどうかよくからなかったのですが、だいぶ慣れてきました。ティモールの珈琲豆は千差万別、一つとして同じものはありません。せっかく向こうの人が丹精込めて作った珈琲豆なのだから、なるべく救ってあげたいと思いつつ、でもかえって悪い豆を入れると、おいしくない珈琲ができちゃうし、どうしよう、と日々悩みながら、ハンドピックしています。
先日、夫が、「これって二人でやってると、おじいさんとおばあさんが縁側で縄を編んでるのに近い世界だよね」というので、たしかに!と思いました。老夫婦の田舎暮らしにぴったりの作業かもと思います。

 11月22日は、いいふうふの日だそうです。

1122、いいふうふは珈琲豆のハンドピック、私たち、いい夫婦でしょうか。


トレーの外、右側がピーベリーという丸い豆。一種の未成熟豆だそうで、2つに分かれるはずが1つに丸まってしまったものだそう。少ないので貴重だとか、味は変わらないとか、かえっておいしいとか、丸くてよく回るので焙煎しやすいとか、いろいろ言われています。(11月24日 佳)

2016年11月4日金曜日

高円寺の夜

 

11月2日の水曜日の夜、久しぶりに高円寺の稲生座でライブをやりました。実に1年10か月振り!!

昨年の1月の末以来ずっとご無沙汰していました。

最後のライブの時は、やなぎさんとで、その時は私にとっては結構ショックだったけど…。

その間、夫の母の死があり、引っ越しがあり、こっちの店の開店があり、いろいろあったけど。まあ、月日がすべてを流してくれたでしょうか。

対バンは、古い知り合いのギタリスト春吉のバンド「ダイアーウルフ」、彼は「帰ってきた若大将・水野たかし」と紹介してくれました。


思えば、久しぶりに稲生座に行こうかな、と言い出したのが、少し前。連絡を取ると、水野さんが来るなら何か企画しようか、と言ってくれたけど、それは、リハビリにならないからお断りして、弾き語りで行きました。

誰か来るかなと心配でしたが、大丈夫でした。

九州から、たぶんこれに合わせて上京してくれたご夫婦が来て、以前から水野の写真を撮ったりしてくれてた人が来てくれて。彼も体調を崩してたんだけど…。もとバンドのメンバーが子供連れて来て、高円寺のお店に来てくれていたミュージシャン仲間が来て…  いい感じのライブになりました。

もっと心配だったのは、ちゃんと歌えるのかなということでしたが、そっちも何とかクリア。

左手の親指がうまく動かなくて、痛いと言っていましたが、何とかなってきたようです。


オープニングは、今は亡き稲生座のマスター柴田ひろしが大好きだった「最終列車」。これをやらないと「”天国”やってないじゃないか」とクレームが来てたっけ。

こちらに来てから作った曲や大切に歌い続けている曲を交えながら全7曲。最近歌いだした「あの日僕らは」、名古屋のいとうたかおさんが炎の雫でライブをやった時に、そうか、俺も歌いたいと思ったらしく、練習していた曲です。もう一つは、高円寺の石井明夫さんのの曲「セイクリッド マーシー」これは夜中にユーチューブで弾き語りバージョンを見たらしく、うん、いいなと思って、彼に「歌っていい?」と聞いたら、「どんどんやっちゃってください」とお返事がきたそう。「稲生座で歌うのは緊張するなあ」と言ってましたが、最後にはみんな一緒に歌ってくれていい感じでした。最後の曲は「祈りの歌」これもよかった!

そして、アンコールは、えみちゃんを呼んで「see you」、稲生座のひろしくんに捧げた歌です。コーラスで、前にバンドでベースを弾いていたまさやくんが飛び入り。まちがえたり、テンポが遅かったり、でもいい感じにできました。えみちゃんが後で、水野さんだんだんリタルダンドしてくるんだもん、と笑ってました。きっと疲れてきたんでしょうね。

ちゃんと歌えて、とほっと一息。こっちに来てから、クローブのノンボーダーで毎月やらせてもらったおかげでしょうか。ほんとうに良かった、来てくださった皆様に感謝です。


さて、コーヒーの豆をお土産に稲生座に、どうせならちょっとう売ろうかなと持って行ったら、あっという間に完売しました。こっちもよかった!

少しずつ、自家焙煎した豆の販売を始めています。送料がかかるけど、郵送もしています。お問い合わせください。

実は、高円寺に行く前に、うちが東ティモールの生豆を仕入れているNPOパルシックの淡路町マルシェに寄ってみました。パルシックとは「カンタ! ティモール」の上映会がきっかけで知り合い、ご縁が続いています。顔みしりの方がちょうどいて、いろいろお話しもできました。ハーブティーのお買い得品とかもあって、お買い物もしちゃいました。フィリピンの黒砂糖も買って、稲生座にも上げようっと、と買いました。


ライブの後は、懐かしい人たちと語らって、そんなこんなで高円寺の夜は更けていきました。

夜は雨が降り出し、ホテルへ直行。翌朝、すごくいいお天気で、久しぶりの高円寺をおさんぽ。前に炎の雫があった中通りを歩いてみました。老舗のお店はそのままだけど、駅に近いところはだいぶ変わっています。炎の雫のあったところは、今は空いているみたい。私たちが出たとき、次が決まって営業してたはずだけど、やめちゃったのかな。

朝ごはんは、夜中稲生座の帰りに食べた懐かしの富士そばで。なんかおいしくなってる!? 私は紅生姜天蕎麦、夫は天玉蕎麦。東京屋でお気に入りのウエハースを買って、のんびりと総武線の各駅停車で千葉へ向かいました。

町に出たついでに紙類を買いたいな、ヨドバシにでも行こうかと話していましたが、祝日だし、新宿なんて人が多くて大変そう、どうしようか、そうだ千葉にもヨドバシあるじゃんということで千葉で買い物して帰りました。

すっかり都会離れ、人込み混雑ダメになっているのを自覚した私達でした。

(11月4日 佳)

新生・炎の雫

「炎の雫」新しくなりました。 東ティモールコーヒーから自家焙煎コーヒーへ。コーヒーの銘柄を増やして、カフェでも飲めるし、豆の販売でもご購入いただけるようになりました。 ラインナップに加わったのは、タンザニア・コロンビア・メキシコ・グァテマラ・エチオピアシダモの5種類。 また、焙煎...