2023年9月28日木曜日

秋の初めの花と実り

 今年の夏は暑くて疲れました。少し涼しくなってようやく夏も終わりかと思ったらまた暑い、9月も終わりだというのに。

この時期の花と言えば、彼岸花。別名曼殊沙華。お彼岸の頃になると、突然にょきっと生えてきて真っ赤な花を咲かせます。ほんとに不思議な花です。この花は一般的な花と違って、花が終わってから葉っぱが出てその葉っぱは夏前に枯れ、何にもないふりをしてひたすら時期を待ち、お彼岸の頃茎が伸び始めて1週間も経たないで花が咲く。どうやら地温で季節を知るようです。球根には強い毒があり、葉っぱや茎にも毒がある。だから作物や死者をモグラや野生動物から守るために、たんぼやお墓の周りに植えられたとか。彼岸花はミステリアスで魅力的な花です。

こちら白い彼岸花、シロバナマンジュシャゲ。うちの近所に毎年咲いてるので、あー白いやつだ~としか思わなかったけど、関東では珍しいらしい。主に九州に自生しているとか。赤い彼岸花と黄色い彼岸花(ショウキズイセン)が交配してできたものと言われ、弱いのでなかなか見られないものとなっているらしい。彼岸花ってスイセンの仲間なのですね。
因みに曼殊沙華はサンスクリット語で天上に咲く花。あの世とこの世が最も近い時期に咲く妖しの花です。


夏の花カンナと彼岸花の競演。
太東の共同墓地で見かけました。
この辺りでは、まだカンナもグラジオラスも咲いています。
カンナは、夏から秋にかけて咲く花なので、こんなに暑ければまだまだ元気。草丈は250cmくらいまで伸びるから、青空をバックにすくっと立っていて目を引きます。



この季節、やたらと見かける目立つ花。芙蓉です。
そこここのお宅に植えてあり、結構大きく育って大輪の花が咲き誇っています。開花時期は8~10月だから、まさに花の時期。
二階建ての屋根の高さを超えた木に、直径15cmもある花が咲いてると圧巻。花の色は、だいたいが白とピンク、両方を植えてることも多いようです。


これはピンクの芙蓉。なんか南国的です。
そういえば、芙蓉はハイビスカスの仲間だもの、当然か。
ニュースで見たのだけれど、朝は花の色が白くて、夕方に向けてだんだんピンクに色が変わっていく酔芙蓉というのがあるのだそう。花が酔っぱらっうんだ、面白いですね。



この木、9月の上旬に紫色の房のような花をつけて、なんだろうと思って調べてみたら、セイヨウニンジンボクという木でした。基本的には夏の花となっています。
名前の由来は、葉っぱがニンジンの葉に似ているから。
この木があるところの傍はコスモスがいっぱい咲いているので、植えたものなのでしょう。


この辺りでは、お庭というか、家の前の道路の向い側にお花を植えて花壇みたいにしているところが多い。管理された空き地?それともご自分の土地?よくわからないのだけれど。
そんな場所の一つでケイトウの花が咲き誇っていました。鶏の頭に似ているから鶏頭。真っ赤な情熱の花。ここには、10種くらいのお花が咲いていて、とてもきれいです。サルビアとかハナウリクサ(トレニア?)とか紫系の花、マリーゴールド、メランポジウムなどの黄色系…それにコスモスもいっぱい。お花畑です。

たんぼのあぜ道を歩いていると、群生して咲いている白い花。
これはニラの花ですって。田んぼだけじゃなくて、いろんなところに生えていて、うちの庭の生垣のそばにもあったりします。
このはっぱをとって普通のニラとして食べられるのかな、といつも思いますが、勇気がなくていまだ実行していません。検索してみたら、野生のニラはほぼ雑草でどこでも生えていて食べられる、ハナニラという弱い毒性のあるのもあるので要注意とありました。ポイントは香り、ニラの香りがしないかなと思ったらやめましょう、だって。やっぱり採って食べるのはやめとこう、と思います。

道端でよく見かける、ハナトラノオ、薄紫やピンクのものが多く、ちょっとずつ色合いが違います。この季節、花が房っていうか穂みたいになってるのが多いみたいですね。
ハナトラノオは丈夫で強くて、地下茎でどんどん増えて、庭に植えてはいけない植物に数えられることもある。ドクダミとかミントとか竹とかと一緒。実はフキやミョウガも植えてはいけないに入ってます。そういえば、うちの玄関側はフキだらけ。ここに来た頃は庭側はミントだらけでした。ミントは頑張ってだいぶ撤去したけど、フキは食べられるからと放置して、毎年食べてます。

今やたらと多いのは猫じゃらし、エノコログサというんだっけ。
青い花はツユクサ。この2つはどこにでもあります。
ツユクサってけっこう大きくなる、50㎝くらいまでとなってたけど、もっと高くなってるのも見ます。
猫じゃらしも伸び放題の雑草って感じ。
他にも猫じゃらしがピンと直立してるみたいなチカラシバや、ガマの穂なども見かけます。おもしろいのがたくさんあります。


これはジュズダマ。あちこちで見かける、うちの前の道でもいっぱい実がなってます。東南アジア原産のイネ科の帰化植物。ジュズダマの食用のものがハト麦だそう。もともと食用として伝来したらしい。
子どもの頃、これで遊びませんでしたか。実の中の繊維を抜いて糸を通してネックレス作ったり、ブレスレット作りました。私は東京の杉並で育ったのですが、その頃は原っぱと畑、小さな山と崖があり、ヨモギ摘んで草餅作ったり、つくし採って佃煮にしたり。クローバー編んで冠にしたなあ、なんて思い出しました。東京も田舎でしたね。
秋の花、なんといってもコスモス、秋桜です。
コスモスはほぼ群れになって咲いています。ピンク、白、黄色っぽいの、数種類混ざっていることが多い。柔らかな葉と可憐な花が風に揺れてるのを見ると、秋を感じます。暑い日に陽射しに照らされてると、なんだかかわいそうです。
まだまだいろんな花が咲いてる、意外とあるものだと思いつつ、きりがないのでこの辺で。

さて、秋の実り編。
柿です!今年もいっぱい生りました。毎年生ることは生るのですが、うまく処理できる年とそうでない年があって。今年はまあ上手くいきました。うちの柿は渋柿です。最初の年、わーい柿だと食べて、甘い、でも変な後味、植木屋さんに教えてもらって、これが渋柿というんだと知りました。

それから試行錯誤。焼酎に浸して渋を抜こうとしたけど置いといたら腐っちゃったり、冷凍してみたけど渋が抜けなかったり。辿り着いたのが、切って干す方法。丸ごとの干し柿は好きじゃなくて食べる気がしない。切って干したらドライフルーツみたいで食べられる。そこで、9月の中旬、柿採りを決行。採ったその日に皮をむいてスライスします。

それを干し網の中に並べていきます。手間がかかってめんどくさいけど仕方ない。この日は夏みたいなお天気。まずは乾かさなくちゃ。
何年かの経験で、熟れた柿はカビが生えやすいとわかっていたので、まだちょっと緑っぽくて固いのを選んで切り、熟れちゃってるのは、もったいないけど外に放り投げました。まず3日が勝負。3日間直射と風に晒せたらたぶん大丈夫。雨降っちゃったりしたらアウト、カビ生えます。今回はほぼ1週間天気が続いたのでセーフでした。
柿は鉄の包丁で切ると手が真っ黒になるので、ステンレスの包丁を使って切る、これも学習しました。

これが出来上がったスライス干し柿。
噛みしめるほどに自然の甘みが感じられておいしい。
私はパウンドケーキに入れたりもします。
実は最初の1網(3段で柿45個くらい)を干し上げ、もう1網と思ったら、2日目に天気悪くて室内で干して、そしたら一晩で真っ白なカビが一面に生えました。それで意欲を失い、今年はもうおしまい、ということにしました。

もう一つ、秋(夏からだけど)の実り、梨。ここ、岬町は梨の産地。梨園が多く、この季節は直売所がたくさんできます。でも去年まであまり買いませんでした。直売所は宅急便で送る人が多くて買いにくい。でも今年直売所の自動販売機を見つけて気軽に買えるようになりました。これは自動販売機で700円だった新高。大きくて1個540gもあります。(隣に置いてあるのはティースプーン、大きいでしょう?普通の2個分です)
梨は時期によって品種が変わっていく。今まで見たのは、香水、豊水、二十世紀、新高。たぶんこれからだと思うのだけど、秋月という梨がとってもおいしい、こっちに来るまで知らなかった品種です。梨の季節はもう少し続きそう、楽しみましょう。


秋の実りのおまけ、カラスウリ。
雑草みたいになって木にまとわりついているのを時々見かけます。
園芸用の品種では、様々な色や形の面白いカラスウリがありますね。
ウリの仲間だから食べられるらしい、根は漢方薬になると言います。
カラスウリの花は夜に咲く白い花、写真で見たらなかなか素敵、見てみたいものです。


最後に。期待を込めて。
これはうちのキウイです。今年はいっぱい実がなっています。
年によって出来不出来はあるのですが、今年は台風も来なくて実があまり落ちずに育っています。楽しみ~。
ほとんど実が付かなかった年もあるし、最初は実が見えてたのに、気が付けば全然ないという年もありました。
去年は実が小さかったけどそれなりに採れて、生で食べたりジャムにしたりしました。
キウイっていつ採ればいいのかわからなくて、いつも悩みます。前に調べたときは11~12月頃にに収穫するとあったけど本当?それなりに育ってるし、どうせ木では熟さないし、もう採って置いといてもいいのかなと思ったり。どうしようかなぁと考え中です。
(2023年9月28日 佳)

























        


新生・炎の雫

「炎の雫」新しくなりました。 東ティモールコーヒーから自家焙煎コーヒーへ。コーヒーの銘柄を増やして、カフェでも飲めるし、豆の販売でもご購入いただけるようになりました。 ラインナップに加わったのは、タンザニア・コロンビア・メキシコ・グァテマラ・エチオピアシダモの5種類。 また、焙煎...