2024年3月30日土曜日

千葉市動物公園


千葉市動物公園へ行ってきました!千葉に引っ越してちょっと経った頃に一度行ったきりで、久々の訪問です。

千葉市動物公園と言ったら、ハシビロコウとレッサーパンダの風太君が有名。ですが、前回はそのどちらにもあってないみたいで、なんでかな??と思いながら、今回の訪問。動物園ってなんておもしろいんでしょう、楽しかった!ハシビロコウについては後で詳しく書きます。




モノレールの駅を降り、正門を入って木々の間の坂道を登っていくと、やがてモンキーゾーンに着きます。千葉市動物園には、たくさんの種類のサルたちがいることも特徴の一つです。これはフクロテナガザル。私の大のお気に入りです。野生ではマレー半島やスマトラの熱帯雨林に生息していて、テナガザルの中で最も大きい。大きな喉袋を膨らませて「ホウホウ」とかなり大きな声で鳴き、長い腕でうんていを伝わって素早く移動、見ていて飽きません。ずーっと見ちゃう。時々止まってこっちを見てる顔がなんともかわいい。ここにいるのは雌と雄の2頭。30年以上仲良く暮らしているのだとか。エサは、野菜・リンゴ・ゆで卵にヨーグルト食パン。人間の朝ごはんみたいですね。

これはブラッザグエノン。
オナガザルの仲間。コンゴ盆地やその周辺の湿地林、川辺に生息しています。場所によって、地上で半生活するグループと樹上で生活するグループがいるとか。食べ物は、木の実、葉っぱ、昆虫。横向きだからちょっとわかりにくいけど、おでこのところの毛がオレンジ色で目立ちます。

これはワオキツネザル。本当はしっぽが長くて黒と白のしましまで特徴的なのだけれど。しっぽをピンと立てて歩くと書いてあったけど、なかなかそういう光景は見られませんでした。
生息地はマダガスカル島南部。
エサは果実、木の芽や花や、昆虫。



これもキツネザルの仲間。クロシロエリマキキツネザル。
生息地はやはりマダガスカル島の東部。食べ物もほぼ同じ。
体は大きくがっしりしている。堂々としてる感じがしますね。
寒いときは体を丸めて、ふわふわの毛玉みたいになっちゃうらしい。
お母さんは子供を巣に置いて採食に出掛けるとか。
びっくりするほど大きな声で鳴くことがある。
この他にも、パタスざるとかマンドリルとかクモザルとか、いろんなサルがいて、それぞれ面白いです。もちろんニホンザルのサル山もあります。






極めつけはゴリラ。ニシゴリラのモン太君です。霊長目ヒト科ですよ。アフリカ西部の熱帯雨林に住んでいます。大きい。モン太君は雄だから200㎏近くあるのかな、身長も雄は160~180㎝というので、人間と同じ。エサは草の葉や茎、果実、昆虫。肉食はしないのですね。ただじっと動かずに座っているだけなのに、なぜか目が離せなくなってしまう。何か深遠なことを考えていそう。ゴリラって本当に哲学的。離れがたくなってしまったのは私だけではないようで、隣にいた女性は、「もんちゃんごめんね、もう行くね」と何度も繰り返しながらしばらくずーっと居ました。


モンキーゾーンを抜けると中央広場があって、その向こうに鳥類・水系ゾーンがあります。
そこに至る途中にナマケモノのケージがあって、そこを闊歩していたのがカンムリバト。体長70㎝ほどの世界で最も大きいハト。インドネシア生息。本当はナマケモノと共に動物科学館の中にあった熱帯雨林の森にいたのですが、現在科学館がリニューアル工事中で外に出ています。ナマケモノはどこにいるか全然わからなかったけど、しばらくして上の方にいるのを見つけました。
水系ゾーンにいたのは、カリフォルニアアシカとケープペンギン。アシカは地下の水中部分も見られます。海中では時速30㎞で泳ぐとか。スーッと来てスーッと行っちゃう。ペンギンさんはアフリカ南部にいる70㎝ほどのケープペンギン。カンムリバトと同じくらいの大きさなんですね。



鳥たち。茶色いのはイヌワシ。90㎝くらいある。精悍でかっこいい。地上のウサギ、空中のカモなどを捕まえて食べる。
白いのはヘビクイワシ。1mくらいあって翼を広げたら2mもある。サバンナから半砂漠に住み、猛禽類では珍しく地上で生活する。エサは、昆虫、ネズミ、蛇、鳥の卵だって。
その次の写真はハイイロコクジャクのお尻。開きかけたけど開かなかったのでした。
赤いのはショウジョウトキ。生息地は南アメリカ、マングローブや加工の湿地など。小魚やカエル、貝を食べる。トキって日本の国鳥かと思ったけど、違いました。学名がニッポニア日本で日本を象徴する鳥とされることが多いけど、国鳥はキジだそうです。日本のトキはもっと白くて、野生のトキはすでに絶滅したけど、保護活動によって、今佐渡のトキは500羽くらいに増えました。
最後の白い鳥はアフリカヘラサギ。アフリカ中部・南部の湿地や干潟で生活していて肉食。ヘラみたいな嘴を水野中に突っ込んで魚やザリガニを食べます。

さて、ハシビロコウです。
体調1.2mほど。大きいです。それがゆっくりゆっくり歩いていきます。なんか時間の流れが遅くなったみたいな、不思議な空気感をまとっています。なんだ、これ、って感じです。もとはアフリカ東部から中央部の湿地や草原に生息。スーダン、ウガンダ、タンザニア、中央アフリカ、ルワンダ、エチオピア(…これってコーヒーの産地ですよね。)主食は魚。じーっと獲物が浮かんでくるのを待って、パクっと捕まえます。
野生環境で魚を捕まえる時は、魚をめがけて体ごと倒れこむのだそう。ハイギョとか時にはカエルやヘビも食べちゃう、動物園でのエサは生きたコイ。
ハシビロコウは独りでいるのが好き。以前、3羽を同じ部屋に入れたら、お互いの距離を保つために1羽が動くと他のこも動いて、三角形を描いてずーっとぐるぐる回っていたとか。おもしろい!
今動物園には、ジットくんとシズカちゃんという2人がいて、別々のお部屋とスペースを持っていますが、この日はしずかーにお互いに境界の柵のところに行ってしばらく見つめ合っている光景がありました。恋してるのかな。独特の雰囲気に、相当惹きつけられてしまって、ここでもなかなか去りがたく、時間かけちゃいました。



平原ゾーンに入っていきます。入り口にはフラミンゴのケージ。色鮮やかな方がベニイロフラミンゴ。カリブ海やガラパゴスに生息。少し小さめで色も薄い方がチリーフラミンゴ。南米のエクアドルやペルー、アルゼンチンなどの山中の塩水湖に生息。エサはどちらも藻やプランクトン。一緒に居ても大丈夫なのかしら。
平原ゾーンは柵や仕切を少なくしたパノラマ式の展示です。大カンガルーはオーストラリアのタスマニア島から。エサは葉っぱ。じゃれあってました。カンガルーの子供って、体長2cm、体重1gで生まれるんですって、ちっちゃい!それからお母さんのおなかの袋で8か月育てられてから外に出るみたい。
マレーバクはマレーシアやスマトラに生息。夜行性なので寝てるのに近い感じでじっとしてました。夢を食べる獏は中国の空想上の生き物でそれとは別。バクが白黒なのは、お釈迦様がバクの背中に乗った跡が白くなったという言い伝えがあるらしい。実際は薄暗いジャングルでは白黒は保護色として有効な色合いだと言わています。



シマウマは2種類いました。広大な丘陵地帯にはグレービーシマウマ。シマウマの中で最も大きくて350~400㎏もあって体長も2.5~3m、アフリカ・スーダンやケニアに暮らしていて、お腹には縞がありません。1頭寝てたからわかりやすい。もう1種類は別のエリアに居てサバンナシマウマ。アフリカ東部から南部のサバンナ地帯に生息。ひと回り小さい230~320㎏、2~2.4m。写真ではちょっとわかりにくいけどお腹まで縞があります。シマウマというよりロバに近い。ともに草を食べます。
鹿の仲間もいくつか居て、これはシロオリックス。アフリカの半砂漠地帯で草や木を食べて暮らしています。1m以上ある長い角は、雄にも雌にもあるそう。この子は東京の多摩動物園から来たと書いてありました。


エリアの中には鳥たちも歩いてたりします。変ちくりんな鳥はアフリカハゲコウ。ピンクの大きな喉袋を持っています。ハシビロコウの仲間かな。身長も110~140㎝渡大きく、サバンナで死んだ動物やヘビ、ネズミ、魚を食べているそうです。
顔だけ出してるのはハゴロモズル。ハゲコウと身長は同じくらいの大きさ。南アフリカ、ナミビアの高原の草地に生息。昆虫や魚、カエルなどがエサですが、ネズミ退治のためにまかれた毒餌のせいもあって急激に減少して絶滅が危惧されているとありました。かわいい顔してます。
ミーアキャットは何頭かいました。体調は30㎝くらいと小さい。サバンナで昆虫やクモを食べて暮らしています。家族や兄弟で群を作り、一番優位なメスがリーダーになる、雄じゃないのね。





キリンも象もいます。キリンはアフリカのサバンナのアミメキリン。象は東南アジアのアジアゾウ。象って一日の18~20時間食事してるんですって。ずーーっと食べてるんですね。
どちらも草食です。ヤマアラシは寝てました。これはアフリカタテガミヤマアラシ。なんかかわいい。ヤマアラシは球根や木の根、果実を食べるみたい。



ライオンは別々の場所に。1頭は完全に寝てました。その寝顔を見てたら、何やら迫力ある鳴き声が響く。もう1頭のライオンが動き回りながら吠えているのでした。精悍でこれは百獣の王と呼ばれるな、と納得できる声。そっちのライオンを見に行ったけど、お尻しか写真にとれなくて、吠え終わって、さて寝るかというところをパチリ。一応目が開いてる顔です。

ブチハイエナ。何だかハイエナっぽい。アフリカのサバンナで暮らしています。エサは、シマウマなどの草食動物。他の動物の食べ残しを漁るというイメージがありますが、最近の研究では、自分たちで狩りをすることの方が多いということがわかってきました。何だかよくないイメージが付いちゃってて、気の毒ですね。


最後は小動物ゾーンです。


ここはなんといってもレッサーパンダ。シセンレッサーパンダという種類で、中国雲南省・四川省からミヤンマーの山地の森林で、子連れのメス以外は単独で暮らしています。標高1800~4800mですって、びっくりです。食べ物は竹の葉っぱや果実、鳥の卵。パンダみたいですね。後ろ脚でまっすぐ立つことで超有名な風太君は去年の夏20歳を迎えて、年だからあまり外に出てこないとのことで、会えませんでした。人間だったら80歳を超えるおじいちゃん、仕方ないですね。でも、風太君の子孫(?)達がかわいい姿を見せてくれています。
このゾーンには、ハナグマやビーバー、カワウソもいるみたいですが、おうちにいるのかよくわかりませんでした。

千葉市動物公園、サイズ感も、のどかさも、混み具合もちょうどよくて、とてもおすすめです。
半日以上たっぷり楽しんで、千葉の駅ビル・ペリエで食事して帰りました。春のメニュー「ソラマメとスナップエンドウのカーチョエペ」というおつまみがビールによくあって美味。ピザとアヒージョもね。大満足の一日でした。
(2024年3月30日 佳)


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