千葉市動物園に行ってきました! すっごく面白かったのでご報告を。
引っ越してきた当初は、千葉のいろんなところにいってみたいと、よく出かけていったものです。
鴨川シーワールドは行ったけど、動物園は行ってない、そのうちねと思っていました。でも、千葉市動物園なので、まあ地方のよくある動物園かなと、あまり期待はしていなかったのですが、これが想像以上、新緑に囲まれたものすごく気持ちの良い空間に、のびのびと居る動物たち、見たこともないような動物もいっぱいいて、一日じゃ足りないくらい、ぜひまた行きたい場所になりました。
モノレールを降りて正門を入る、木々の中の道を進みます。モンキーゾーンのサル山が見えてきたところで、ものすごく大きな声で何かが鳴き始めました。「なんだこれ!?」声の主はけっこう大きい黒いサル、フクロテナガザルというみたい。のどに大きな袋があって、それを膨らませてびっくりするほどの大声を出す。園内に響き渡る声。これならジャングルの中で遠く離れた仲間と交信できそう。
(これは看板を写真に撮ったもの、こんなにうまく写せませんよね)
この動物園の特徴は、サル。26種類ものサルがいるという。なんだこれ、見たことないよこんなの、というサルが目白押し。キツネザルとかオマキザルとかマンドリルとかはまだいいものの、ブラッザエグノン、パタスザル、アビシニアコロンブス、カオムラサキラングールなんて聞いたこともない。わーぁ、おもしろーいってずっと言ってました。おなじみのオラウータン、チンパンジーも、ゴリラもいます。ゴリラは、草の中に座り込んで何か食べている。東京の動物園で見るような所在無げな様子はぜんぜんない。オラウータンの所では、「オスのフトシ君は今日は機嫌が悪く外に出たがらないので見られません。室内でのんびりしてます」なんて書いてありました。こんな動物園、なかなか無いです。
この他にも、動物科学館の中に、夜行性の小動物が展示されています。ショウガラゴは、暗い中でぴょんぴょん跳びまわっている。見ていて飽きない。跳躍力は半端ない。「いつも誰かしらが跳んでいるので人気が高い」とガイドブックに書いてありました。マーモセットやタマリン類など珍しい小型のサルも多くいる。くらいからうまく写真取れなくて、一番ましだったのがこのエンペラータマリンです。皇帝のような口ひげと王者の風格から名付けられたそう。威厳があります。
夜行性小動物のコーナーには、サルの他に、オオコウモリやフクロウ、キンカジュ―、アロマジロなど。ここは、結構暗くしてあるからか、みんな活発に動いてる。コウモリは飛んでるし、アルマジロは走ってる。よその動物園だと何がいるのか、どこにいるのかもよくわからないことが多いけど、ここではしっかり見られます。
科学館のバードホールでは、熱帯雨林に鳥たちが飛び交う。この木の上にナマケモノがいる。見つけてみようとあったので探してみると、見つかりました!木のこぶのようなところに張り付いて分かりにくい。見つけたら、思わず盛り上がって、幼稚園の子供とお母さんに教えてあげたりしちゃいました。(ツイッターはしなかったけど)
草原ゾーンには美しい草原がひろがりシカ(シタツンガ)がのんびり歩いている。
アフリカゾウ、キリン、シマウマとおなじみの動物。ダチョウやカンムリヅルなどもいて、本当に気持ちいい。
キリンのお尻はなかなかセクシー。
キリンの隣にはオリックス、かっこいいね。
かっこいいと言えば、ヘビクイワシ。
英語では、セクレタリーバード(書記官鳥)というそう。
この鳥、スマートで素敵です。
園長先生は、アフリカの草原にぽつんと立つ木の頂近くに立ってあたりを見回すこの鳥を見た時、神々しさすら感じたと言います。いいなあ、私も見てみたいなあ。
オオカンガルーは、みんなで同じ方を向いて座っている。最初、カンガルーだと思わなかった。カンガルーといえば立って跳んでいるイメージ。それぞれが、哲学的ともいえる表情をしている。表情がはっきりわかるくらいすぐ近くから見ることができるのに、カンガルーは人間を一顧だにしない。寄っても来ない。なんかカンガルーの尊厳みたいなものを感じる。
ライオン舎では、ライオンはひたすら寝てる。特にドアの前で寝ているライオン、仰向けになって気持ちよさそうに寝てる。ライオンというのは、一日16時間は寝ているのだそう。正しいあり方なのですね。多摩動物園のライオンなんて、ひっきりなしにライオンバスが来て、そこに肉がぶら下がっているからそれを取りにいかなくちゃならなくて、ずーっと働かされてる。かわいそうに本来のあり方じゃないんだと、多摩動物園のライオンに同情する。他の動物園でも、檻の中を行ったり来たりして、こんなに無防備に寝てるのは初めて見た気がします。
この日は、幼稚園の遠足デーだったみたいで、子供たちがいっぱい、お父さんお母さんもいっぱいでしたが、動物科学館とかサル比較舎とかは全然空いていて、じっくり見られました。時間がかかっちゃって、小動物ゾーンや子供動物園の方には行けなかったけど、それはまた今度ということにしました。結果的に、私たちは、千葉市動物園のスターたちにはほとんど会ってないみたいです。レッサーパンダの風太くんとか、プレーリードッグも、ミーアキャットも、今話題のハシビロコウも。また近いうちに行きましょう。
参考までに 「千葉市動物公園リスタート園長ガイドブック」(社会評論社・1400円+税)、おすすめです。
私は、この本を千葉の本屋さんで見て、行ってみようという気になりました。興味があったら、ぜひ。(2018年5月19日 佳)
上映会のお知らせ
5月27日(日)に「カンタ!ティモール」の上映会をやります。水野たかしミニライブ付き。
当日は12:30開店、13:30上映開始。1ドリンク付き1500円。定員15人、駐車場が6台までなので、ご予約をお願いします。詳細はお知らせページを見てく