2021年1月24日日曜日

コーヒーミルの話

 

2021年1月。

このところ、夕食後に手挽きのミルでコーヒーを淹れて飲むのが、恒例とになっています。


よく使うミルはこの2つ。

右側は、ダイソーの500円ミル。

左側は、ドイツのKyMというメーカーのミルです。


なぜそうなったのかというと……。



ことの始まりは、昨年12月に、一宮のダイソーで500円ミルを見かけたことでした。

ダイソーが500円ミルを出した、それが結構いいらしいと話題になったのは、去年の夏ごろでしょうか。うちの夫がずーっと見てる、名古屋のフレーバーコーヒーというコーヒー豆屋さんのYouTubeチャンネル「週刊フレーバー」で、早速取り上げて、いろいろ実験を試みた結果、結構使えると言っているとのこと。へーぇ、中川さん(フレーバーの店主でかなり興味深い人物)がそう言うなら、買ってみてもいいかもね、なんて話してたけど、どこのダイソーにも売ってなくて、忘れかけていました。それが一宮のたいして大きくもきれいでもない店舗にあったので、思わず衝動買いしちゃいました。

使ってみたら、ほんとにちゃんと使えます。刃は臼式で豆の粒度も5段階に挽き分けられる、デザインはシンプルでいい感じ、挽いたコーヒーのストッカーとしても使えるみたい。難はハンドルがちょっと短いので挽きにくいこと。でもこれには意味があって、上のねじを緩めてずらすと、ハンドルが本体の直径と同じになって収納の邪魔にならない、なるほどね、優れものです。


これをきっかけに、手動のミルに改めてはまって、夕食後のデザートと一緒に飲むコーヒーは、手でカリカリと挽いて入れるようになりました。そこで登場したのが、しばらくほっといたままだったKyMのミル。これはお店で使っているフジローヤルのミルを買う前にヤフオクで買ったもの。いわばヤフオクの練習で落としたミルです。KyMというのは西ドイツのメーカーで、1980年まで100年以上にわたってコーヒーミルを製造、主にヨーロッパで使われていたミルですが、さすがドイツ、今でも立派に使えるミルだそうです。これは手に入れた当時、いろいろ調整して、松屋式で淹れられるようにしてありました。このミルは豆を入れるところにふたがないので、挽いていると時々豆が飛び出してきちゃう、それでCDに切り込みを入れたものをかぶせています。細工したのは夫、そこに絵を描いたのは私。


手挽きは結構時間かかりますが、その時間も楽しみながらゆっくりゆっくり豆を挽く、そんなコーヒーの楽しみ方を思い出して、それが気に入ってるようで、夫は毎晩手挽きでコーヒーを淹れてくれています。ついでに、カリタとかハリオとか、ネルドリップ風に松屋式の金枠を使ったりとか、久しぶりにマキネッタでカフェラテ風とか、松屋式でない淹れ方もまたいろいろやるようになっています。

それもダイソーのミルのおかげ、500円、十分もとが取れてますね。


因みに、「週刊フレーバー」面白いですよ。松屋式の伝道師ともいうべきフレーバーコーヒーの中川さん、フレーバーの高級ブランドである環の代表(女性です)、ものすごいコーヒー通である帰山人さん、ずーっと司会役を務めてきた松本君などが、コーヒーに関する多彩な実験やトークを繰り広げながら、毎週水曜日の9時からYouTubeで1時間強のライブ配信しています。よくぞコーヒーでそんなに話題があるよなと思いますが。

私は時々しか見ないけど、夫は始めの頃から全部見たらしい、うちが松屋式になったのも、週刊フレーバーが始まり。(数年前には西尾のフレーバーコーヒー迄行っちゃいました。)



お店で活躍中のミルはこの2つ。

右側が、フジローヤルのR440。

左が、カリタのナイスカットミル。


ナイスカットミルは、高円寺で炎の雫を始めたときに購入しました。もう8年ですね。当時は、カリタのドリップで1杯立てにしていて、その都度豆を挽いてました。

今は、ドリップバッグや水出しコーヒー用のパックを作るときに使っています。

比較的細かく挽くとき用です。


フジローヤルの方は松屋式のために買いました。

松屋式では、コーヒーを粗く挽く必要があります。うちにあったナイスカットミルでは、一番粗びきにしてもまだ細かい。どうしようかと思っていた頃、たまたまフレーバーコーヒーに行ったので中川さんに相談すると、R440を買えばいいと言います。「でも高いでしょ?」というと「ヤフオクにいっぱい出てるよ」というわけでヤフオク見てみることにしました。ヤフオクは全くやったことがなかったので、何かやってみようと落としたのが、前述のKyM。システムがわかったし大丈夫そうなので、その後真剣に探して、失敗に終わったのもありますが、何とか手ごろな値段で入手。使ってみて全然だめだったらどうしようと思いつつ、幸いなことにちゃんと使えるのがきました。それで、松屋式でコーヒーを淹れる時はR440使っています。


ついでに、うちにあるミルであまり使っていないやつも紹介しましょう。

右側は、装飾用のアンティーク調のミル。これは全然使えません。豆はほぼ挽けません。お友達にもらったものです。

左側は、CAPTAIN  STUGGのミル。キャンプ用。

これは使えます。小さくてかさばらない、ハンドルは取れます。旅行に行くときに持っていって、旅先でコーヒー豆を買ってホテルで飲む、そうやって使っています。

青森、長野、愛知、三重、島根、そして奈良、一緒に旅しています。

またこれ持ってどこかに行きたいなあ。


最後に。

11月のブログに書いた木幡東介氏が、先日、切り絵の作品を持って訪ねてくれました。お預かりしたのは2点。魚と蛇。店内に飾らせていただきました。(作品は購入も可です。1点15000円。)

とても素敵です。見に来てください!

 

今年ものんびりやっていきます。どうぞよろしくお願いします。(2021年1月24日 佳)


新生・炎の雫

「炎の雫」新しくなりました。 東ティモールコーヒーから自家焙煎コーヒーへ。コーヒーの銘柄を増やして、カフェでも飲めるし、豆の販売でもご購入いただけるようになりました。 ラインナップに加わったのは、タンザニア・コロンビア・メキシコ・グァテマラ・エチオピアシダモの5種類。 また、焙煎...