2018年9月25日火曜日

アートな日々~大地の芸術祭

 この夏は、ほんとうに暑かったですね。

暑い、暑い、と言っているうちに8月が終わってしまいました。

 

さて気が付けば9月。この秋は芸術の秋かな。

 

この前の日曜日、東京にいた時から続けている「ごはんの会」で、アートしました。ごはんの会は、知的障害を持つ若者たちとごはんを作って食べる会です。彼らが高校を出て働き始めてから作った会でもう5年続いています。中学1年生の時からなのでもう10年以上の付き合いです。ごはんを作るだけでなく、たまには工作や手芸をしたりします。今回は、みんなのたっての希望で、レストランでのランチになったので(と言っても区民センターのレストランですが)午前中はアートすることにしました。

草間彌生さんのかぼちゃをイメージしたアート、切り抜いたかぼちゃを貼って、思い思いにスタンプやペンで模様を付けました。これがびっくりするような出来で、素敵なアートが出来上がりました。写真は見本に、と私が作ったものですが、こんなのまったく目じゃない!アートだぁと思いました。

 

さて、次の月曜日から、大地の芸術祭~越後妻有アートトリエンナーレ2018~に行ってきました。2泊3日の濃~い旅でした。面白かったぁ。

 

一日目はあいにくの雨、まずは越後湯沢で名物・へぎ蕎麦を食べてから予定を変更して十日町へ。十日町には里山現代美術館「キナーレ」があるので、雨の日でもOK 。大地の芸術祭に合わせて、「方丈記私記」という展示をやっています。建築家とアーティストによる四畳半の宇宙だそう。実際にお店になって営業してるものもあり、楽しい。キナーレのメインは、レアンドロ・エルリッヒの「空の池」。1階ではプールみたいに水が溜まっているだけなのに、2階の真ん中から見ると、何とも不思議、立体になってる! 他にも、いろんなアート作品があり、パフォーマンスもやってる。雨の中、エントランスの足跡マークの所に立つと、いきなりマンホールのふたがあいて、モグラ=人が出て来てこんにちわって言うのでびっくり。半日遊んで夕方隣のまつだい駅へ移動。

 

今日は三省ハウスというところに泊まります。廃校になった小学校に作られたゲストハウス。男女別の部屋で2段ベット。食事は食堂で、消灯は11時。ベッドを指定されシーツを渡されてお部屋へ、このベッドの中だけがマイスペース。が、妙に落ち着く気がします。夫とは携帯のメールで連絡を取り合い、なんか新鮮な気分。地元のお野菜中心の夕食、お酒もあります。美味しかった! ここの談話室は、部屋自体が作品になっていて、宿泊者限定のナイトプログラムもありました。翌朝も、おいしいご飯と野菜の朝食をいただき、駅まで送ってもらいました。

 

2日目、今日は午前中はまつだいで、午後は絵本と木の実の美術館に行く予定。昨日と打って変わっていいお天気です。まずはまつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」へ。すると、農舞台の外側の岡の上に、ありました、草間彌生「花咲ける妻有」。かぼちゃアートしたばかりなので、なんか親近感。でも本物はすごい、迫力が違います。これは草間彌生さんが屋外作品で一番気に入ってるらしい。すぐ前にはカバコフ夫妻の「棚田」、棚田の中に黄色とブルーの農夫が立っている。違和感は全然なく、風景と馴染んでいる。まずは企画展を見ましょうと「イダキ・ディジュリドゥ、オーストラリア大地の音」展へ、これがまた面白い! アボリジニの笛なんだけど、音と振動を体感できるし、制作過程のビデオも見られるし、おまけにアボリジニの美術の本がおいてあってそれがめちゃくちゃ面白くてはまってしまいました。いけないいけない、外も回らなくちゃ、と農舞台周辺のアート散策へ。ここいらには30以上の作品が自然のなかに点在しています。歩いて作品に出合って、また歩いて作品を見つけて、とにかく楽しい。カバコフ夫妻の新作・人生のアーチは山の中に埋もれるようにしてありました。なんだか心惹かれたのは、「砦」という作品。栗の木と大きな石を守るようにぐるっと並んで立つ黒い木、顔がついているみたいな木、高さはそれぞれ。ちょっと異空間になってました。いくら時間があっても足りなそう。

でも、午後はもともとの目的である「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」へ行かなくちゃ。十日町から1日2本しかない路線バスに乗って向かいます。30分ほどで鉢に到着。ここも廃校になった小学校。空間絵本としてよみがえりました。「学校は空っぽにならない」というコンセプトで、学校に住むお化けたちが教室や体育館、廊下で生きています。着いたとき、ちょうどもうすぐ田島征三さんのトークイベントがあると言われ、お話を聞くこともできました。そのおかげで名物の野菜どっさりカレーは食べそびれましたが、代わりにスイーツをいただきました。ホントに楽しい空間で、絵本も自由に読めるし、ショップもあるし、カフェもある。今年の作品は「カラダのなか、キモチのおく」、詩人のアーサー・ビナードさんとの共作で、マムシをテーマにした外の空間絵本、鉢集落の人に習った籠編みで作られた巨大マムシを通って美術館の入り口に至ります。ここでもやっぱり時間が足りない。でも5時のバスを逃すと帰れないので十日町へ帰りました。

この日はホテルの人に教えてもらった居酒屋さんで夕食。これがまた、すっごく美味しくてしかも安かった! 大満足。また十日町に来ることがあったら、ぜひまた来たいと思いました。お店の名は「豊吉」さん、機会があったら行ってみてください。

 

最終日3日目はオフィシャルバスツアーに参加します。車のない私たちには絶対に行けないところに連れて行ってもらおうと、考えた末にバスツアーを選択しました。ところが、これがものすごくハードでした。まずガイドさん(超ベテランな感じのそれなりの年の女性)が、このツアー結構歩きますよ、と。それでもバスで回るんでしょなんて最初は思っていたけど、とんでもない。始めは清津峡渓谷トンネルにあるライトケーブ、トンネルの中が長い。一番端っこにある作品はすごくきれい。それから、磯部行久倉庫美術館、土石流のモニュメント(東日本大震災の時流れてきた土砂を中に詰めてあるそう)とサイフォン導水のモニュメント(地下280mを流れる水力発電用の水の道を可視化)、田んぼの中の壮大な作品。奴奈川キャンパスで妻有ポークをメインとした昼食。ここにも作品がいっぱいあるけど、時間がなくて見られない。それから星峠の棚田を見て(こんなところでも人はお米を作ってきたのかと思いつつ、棚田の美しさに感動)、脱皮する家(鞍掛純一というアーティストと日大芸術の学生がのべ3000人で彫刻刀で彫った家)でもバスの駐車場から結構歩く。さらにまつだい商店街の中の作品をいくつか見るのに、隣接してるわけもなく、かなり歩く。その後、農舞台へ。

ここは私たちは2度目だったので、郷土博物館を見て、こんなに時間が少なかったらほとんど見られない、昨日行っといてよかったと思う。歩く距離と忙しさにかなり疲れてきて、極めつけは、「川はどこへ行った」。かつての信濃川が流れていた場所にフラッグを立て、昔の川床は今より25m高かったということで、足場のようなものを組んで横断幕を貼ってある。ここがまた、バスの駐車場から遠い。それも早足で歩かなくちゃで大変。最後はキナーレだったけど、ここも前に行っといてよかったね、と言いながらコーヒーを飲んで休憩しました。越後湯沢まで戻って解散、そのまま新幹線に乗って帰ってきました。

このバスツアー、約9時間のコース、この日の歩行数は19000歩! バスに乗って回ったのにですよ、びっくりでした。あぁ疲れた! でもおもしろかった!!

写真を適当につけときます。どこがどこか、考えてみてくださいね。)

2018年9月)  

写真を適当につけときます。どこがどこか、考えてみてくださいね。)

2018年9月)  

 

 

 

 

 

 

 さて、芸術の秋、ライブも。

 

半年ぶりの寺田町です。

今回は初の昼間のライブ、10月8日、祝日の月曜日の午後です。

夜はちょっと‥という方、ぜひお出かけください。もちろん、夜でも来てくださってる方もぜひ、違った雰囲気が味わえるかもしれません。

お待ちしています

 

いつもは渋い写真のチラシ作っていますが、今回はちょっと変えてみました。これもアートな日々の影響かもしれませんね。

 

9月16日 佳


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「炎の雫」新しくなりました。 東ティモールコーヒーから自家焙煎コーヒーへ。コーヒーの銘柄を増やして、カフェでも飲めるし、豆の販売でもご購入いただけるようになりました。 ラインナップに加わったのは、タンザニア・コロンビア・メキシコ・グァテマラ・エチオピアシダモの5種類。 また、焙煎...