2021年2月27日土曜日

ミティラー美術館展

 

ほぼ出掛けないで自宅にいる生活が続くと、時々あーどっか行きたいなぁと思います。
先日、そんな日がやってきて、たまたまインターネット見てて見つけちゃった面白そうな展覧会、「これ行こう!」と即断、暖かな春の日和にも誘われて、「ミティラー美術館コレクション展」に行ってきました。
 
(写真は「ヴィシュヌ神と宇宙創造」リーラー・デーヴィー)

 

 

場所は、墨田区にある「たばこと塩の博物館」、あれ渋谷じゃなかったっけ?と思ったら、5年前に移転していたのでした。押上駅やスカイツリーのそば、錦糸町からも歩いて行けるので、私たちは錦糸町から歩いていきました。横川親水公園という川沿いの遊歩道みたいな公園をのんびり歩いて20分ぐらい。いいお散歩コース。

 

平日なのでとっても空いてる、館内で会った人は10人に満たないくらい。全然密じゃない、コロナ禍のお出かけに最適です。その上、すっごく面白かったのでした。

 

ミティラー美術館展~インドコスモロジーアート・自然と共生の世界

 

展示されているのは、ミティラー画、ワルリー画、ゴンド画、というインドの民族絵画。それぞれ特徴的、民族の中で長い年月受け継がれてきた、素朴な、それでいて心惹かれる絵画たち、私の好きなアウトサイダーアートにも通じるところがあります。絵についているお話もとても興味深くて、キャプションも一生懸命読んじゃいました。

 

ミティラー画

 

ガンジス川とヒマラヤ山麓に挟まれて古来ミティラー王国として知られた地で、3000年にわたって母から娘へと伝承されてきた壁画や床画。

 

ヒンドゥー教の神々や宇宙創造・自然を、漆喰を塗ったばかりの小屋の泥壁に描き、神々を招来するために米の汁をすりつぶした白い液汁で掃き清めた大地に絵を描く。

結婚式の前には、村の女性たちが集まり、花嫁と花婿が最初の5日間を過ごす家の壁面に、コーワルと呼ばれる壁画(7つの蓮華と中央を貫く竹の周りを吉祥と豊穣のシンボルで埋め尽くす)を描く。

 

何千年もの間受け継がれてきた。1967年以降、女性たちの自立と独立の美術運動によって紙に描かれるようになり、ミティラー画と呼ばれて欧米で芸術性が高く評価されるようになったという。

 

描くのは女性のみ、女性は神にも大地にも近い存在ということでしょうか。

 

 

ミティラー画の第一人者と評されるガンガー・デーヴィーは、1982年ミティラー美術館のオープン時に来日し、その後何度か来日して描いています。1991年に没した彼女の未完の遺作が飾られていました。ミティラー画の特徴は、隙間を花や動物、鳥、幾何学敵図形で満たし空白を作らないことなので、葉っぱや鳥で満たされる予定だったのだろうと思います。未完だけど十分に素敵な絵です。

 

ちなみに、彼女の「上弦の月を食べる獅子」という作品が、夢枕獏さんの同名の小説を生み出すきっかけになったものだそう、夢枕氏は運命のような出会いと言っています。

 

 

現在のミティラー画の代表的作家ボーワ・デーヴィーの「月に引かれる汽車」。ミティラー美術館の館長さんが月と汽車をテーマにした作品を描いてと依頼し、よくわからないと断った彼女に、月が汽車を引っ張るのはどう?と提案し、それならわかると描いてくれたそうです。どちらも豊かな想像力をお持ちですね、思わず微笑んでしまうようなエピソードです。

 

 

ワルリー画

 

 

マハーラーシュトラ州ターネ―県に居住する人口40万人の先住民族ワルリー族による壁画。赤土の壁に米をすり潰した汁と水を混ぜた白い絵の具で描く。結婚式や祭りの際に描かれる画、こちらは、男性も女性も一緒に描くという、男女共同参画。万物をはぐくむ女神、祖先、聖霊、自然神を崇拝し、農耕と時に漁業によって暮らしている。素朴な生活が育んだ原初的な絵画。インド政府の先住民族振興策によって、現在では紙にも描かれるようになった。

シヴヤ・ソーマ・マーシェによってワルリー画の新しい流れが始まった。アルタミラの洞窟画にあるようなシンボライズされた森や鳥、神話を描きながら、儀式のためではなく芸術性の追求のためにも描く。見えない霊や人知の及ばぬ世界を描いてきた原始の人が持っていたであろう力を持ち、ワルリー族の多くの伝統と知識を持ち、ワルリー語しか話さず森に住む生活をしつつ、世界や日本にも招かれている。彼の息子たち、サダシとバルー、及びシャンタラーム・ゴルカナなど現代的センスを持つ新しいワルリー画の描き手が現れている。

 

ここまで書いて、ふと気が付きました。ワルリー族、シヴヤ・ソーマ・マーシェ、東ティモールと同じですね。祖先を敬い、見えない聖霊の力(ティモールではルリック)を信じ、大地や森を大切にする。アレックスが語っていたことと同じです。きっと素敵な人だったろうと思います。アボリジニ、インディアン、アイヌ…世界中の先住民族と呼ばれる人たちには、似たような神話があり、見えないものを信じ、怖れ敬う気持ちがあります。それって、人間にとってとても大事なこと、それを思い出させてくれる絵でもあります。

 

シャンタラーム・オルカナのカンサーリー女神(豊穣の女神)は夫のお気に入り。いつも貧しいが人のために時間を費やしたり食べ物をあげたりしているやさしい男に、カンサーリー女神がお米を施した。女神の持つ竹籠からお米が次々ト溢れていった、という絵。お米の山、一粒一粒、すごい!

 

新しい世代のバルー・シヴヤ・マーシェが描いた馬とパーンチシラー神は馬に乗った5人の神様が村を見回るところ。父のシヴヤの村の結婚式、儀式にまつわる様々な場面が描かれています。木も人も、ぜーんぶ違う、流石です。

 

ゴンド画

 

ゴンド族はインド最大の先住民族で人口約1300万人、デカン高原中部から北部、マディヤ・プラデーシュ州に多く住んでいる。古生代に南半球に存在したと考えられる超大陸ゴンドワナ大陸はゴンド族の森に由来する名前だと言われている。それほど古い民族ということ。もしかして、ゲド戦記でゲドの故郷ゴントの森もそれと関係あるのかな。

 

ゴンド画は、ジャンガル・シン・シュヤムによって始められた新しい絵画。彼はゴンド族ではなくパルダーン族でしたが、民族の枠を超え、想像力を駆使してゴンドの森に住む生き物、神々、伝説を描いて、ゴンド画の創設者となる。

 

 チャーンディー女神は女神に見えないし、虎も虎に見えない。(チャーンディー女神はプァルワーリー女神の化身の一つ、自分への祀り画おろそかになっていると思うとこの女神のかたちをとって現れ、災難を引き起こす、人々が祈ると村の誰かに女神が乗り移るとか、よくわかりませんがこのお話も面白い)

 

ゴンド画は、神話や森の動植物をモチーフに連続したパターン模様と色鮮やかな色彩で描くのが特徴的です。現在は、今てきなモチーフも、シャンガルは飛行機や自転車などもかいています。なんか素敵です。

 

余談ですが、インドの本屋さんタラブックスに「夜の木」という美しい絵本があります。夜の間に別の姿を見せる木の物語をゴンド画の3人の画家が描いたもの。2018年に「世界を変える美しい本~インド・タラブックスの挑戦」という展覧会があって、行きたかったけど行けませんでした。

 

タラブックスも2人のインド人女性によって起ち上げられました。ここでも女性の力、インド、侮れませんね。

 

ミティラー美術館はインドにあるのかと思ったら、何と日本の新潟十日町にあります。雪深い森の廃校になった小学校に、それも40年も前からあるそうです。私立の美術館であり、数多くの作品を所有し、来日するインド人の描き手の創造の場でもあります。豊かな里山の四季も感じられるところであり、冬は雪が4メートルも積もる豪雪地帯です。

新潟と言えば、大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ、その会場もすぐ近くのよう。全然知らなかった。大地の芸術祭は3年前に行きました、その時知ってれば行ったのにね。

コロナが落ち着いたら、ぜひ訪ねてみたいと思います。

 

ところで、インドでは何千年に亘って受け継がれてきた民族絵画がある。日本にはなぜないのでしょうか。日本には、土器とか埴輪とかの造形文化はあります。でも絵というのはあまりありません。もっと時代が下って、絵巻物とか絵物語とかがあり、絵師と呼ばれる人が出てくるまでは、仏教絵画くらい、民衆が受け継いできたものはあまり見当たりません。壁画というのもあまりない、ごく一部、高松塚古墳とかキトラ古墳とかにあるだけ。これはなぜか、考えてみると、インドやアジアの遺跡は石の文化。それも大きい。日本では古墳と言っても、緑で覆いつくして丘のようにしてしまう。住宅は木でできていて、壁画を描くという発想がない。受け継がれる物語や神話はあるけれど、それらは口承で伝えられる。また、比較的早くから文字を持っていたことも影響しているかもしれない。アボリジニは文字を持たず、絵と音で伝承を行っていたのだそう。インドでもそうなのかもしれませんね。

そもそも神話が面白い。神々は妙に人間臭く、おおらかでいろんなものに変身する。神話や民話、その成り立ちについても、もっと調べてみたら面白いかもしれません。

 

 

常設展も覗いてみました。これが結構楽しめます。

たばこについての歴史的経緯と喫煙具の変遷、日本のタバコの移り変わり。

塩については、世界の塩田や日本の塩田、今の塩の作り方、へーそうなんだと思うことがいっぱいありました。

おまけにちゃんとした喫煙室が館内にあり、愛煙家の夫は喜び勇んでタバコ吸いに行ってました。どこに行っても、タバコ吸うところを探してウロウロしてるから、嬉しかったみたいです。

ちょっとしたカフェがあれば、言うことないんだけど。

 

せっかくの錦糸町で、何か食べて帰りたいところでしたが、電車が混む前にと帰路につき、このところ恒例の千葉のエキナカで、テイクアウトグルメ、黙食より家に帰っていろいろお喋りしながら夕食にしました。早くちょっと一杯飲んで帰れるようになるといいのですが…。

 

ミティラー美術館コレクション展は、202126日から516日まで、入館料100円、写真撮影OKです。

 

2021227日 佳)

 


2021年1月24日日曜日

コーヒーミルの話

 

2021年1月。

このところ、夕食後に手挽きのミルでコーヒーを淹れて飲むのが、恒例とになっています。


よく使うミルはこの2つ。

右側は、ダイソーの500円ミル。

左側は、ドイツのKyMというメーカーのミルです。


なぜそうなったのかというと……。



ことの始まりは、昨年12月に、一宮のダイソーで500円ミルを見かけたことでした。

ダイソーが500円ミルを出した、それが結構いいらしいと話題になったのは、去年の夏ごろでしょうか。うちの夫がずーっと見てる、名古屋のフレーバーコーヒーというコーヒー豆屋さんのYouTubeチャンネル「週刊フレーバー」で、早速取り上げて、いろいろ実験を試みた結果、結構使えると言っているとのこと。へーぇ、中川さん(フレーバーの店主でかなり興味深い人物)がそう言うなら、買ってみてもいいかもね、なんて話してたけど、どこのダイソーにも売ってなくて、忘れかけていました。それが一宮のたいして大きくもきれいでもない店舗にあったので、思わず衝動買いしちゃいました。

使ってみたら、ほんとにちゃんと使えます。刃は臼式で豆の粒度も5段階に挽き分けられる、デザインはシンプルでいい感じ、挽いたコーヒーのストッカーとしても使えるみたい。難はハンドルがちょっと短いので挽きにくいこと。でもこれには意味があって、上のねじを緩めてずらすと、ハンドルが本体の直径と同じになって収納の邪魔にならない、なるほどね、優れものです。


これをきっかけに、手動のミルに改めてはまって、夕食後のデザートと一緒に飲むコーヒーは、手でカリカリと挽いて入れるようになりました。そこで登場したのが、しばらくほっといたままだったKyMのミル。これはお店で使っているフジローヤルのミルを買う前にヤフオクで買ったもの。いわばヤフオクの練習で落としたミルです。KyMというのは西ドイツのメーカーで、1980年まで100年以上にわたってコーヒーミルを製造、主にヨーロッパで使われていたミルですが、さすがドイツ、今でも立派に使えるミルだそうです。これは手に入れた当時、いろいろ調整して、松屋式で淹れられるようにしてありました。このミルは豆を入れるところにふたがないので、挽いていると時々豆が飛び出してきちゃう、それでCDに切り込みを入れたものをかぶせています。細工したのは夫、そこに絵を描いたのは私。


手挽きは結構時間かかりますが、その時間も楽しみながらゆっくりゆっくり豆を挽く、そんなコーヒーの楽しみ方を思い出して、それが気に入ってるようで、夫は毎晩手挽きでコーヒーを淹れてくれています。ついでに、カリタとかハリオとか、ネルドリップ風に松屋式の金枠を使ったりとか、久しぶりにマキネッタでカフェラテ風とか、松屋式でない淹れ方もまたいろいろやるようになっています。

それもダイソーのミルのおかげ、500円、十分もとが取れてますね。


因みに、「週刊フレーバー」面白いですよ。松屋式の伝道師ともいうべきフレーバーコーヒーの中川さん、フレーバーの高級ブランドである環の代表(女性です)、ものすごいコーヒー通である帰山人さん、ずーっと司会役を務めてきた松本君などが、コーヒーに関する多彩な実験やトークを繰り広げながら、毎週水曜日の9時からYouTubeで1時間強のライブ配信しています。よくぞコーヒーでそんなに話題があるよなと思いますが。

私は時々しか見ないけど、夫は始めの頃から全部見たらしい、うちが松屋式になったのも、週刊フレーバーが始まり。(数年前には西尾のフレーバーコーヒー迄行っちゃいました。)



お店で活躍中のミルはこの2つ。

右側が、フジローヤルのR440。

左が、カリタのナイスカットミル。


ナイスカットミルは、高円寺で炎の雫を始めたときに購入しました。もう8年ですね。当時は、カリタのドリップで1杯立てにしていて、その都度豆を挽いてました。

今は、ドリップバッグや水出しコーヒー用のパックを作るときに使っています。

比較的細かく挽くとき用です。


フジローヤルの方は松屋式のために買いました。

松屋式では、コーヒーを粗く挽く必要があります。うちにあったナイスカットミルでは、一番粗びきにしてもまだ細かい。どうしようかと思っていた頃、たまたまフレーバーコーヒーに行ったので中川さんに相談すると、R440を買えばいいと言います。「でも高いでしょ?」というと「ヤフオクにいっぱい出てるよ」というわけでヤフオク見てみることにしました。ヤフオクは全くやったことがなかったので、何かやってみようと落としたのが、前述のKyM。システムがわかったし大丈夫そうなので、その後真剣に探して、失敗に終わったのもありますが、何とか手ごろな値段で入手。使ってみて全然だめだったらどうしようと思いつつ、幸いなことにちゃんと使えるのがきました。それで、松屋式でコーヒーを淹れる時はR440使っています。


ついでに、うちにあるミルであまり使っていないやつも紹介しましょう。

右側は、装飾用のアンティーク調のミル。これは全然使えません。豆はほぼ挽けません。お友達にもらったものです。

左側は、CAPTAIN  STUGGのミル。キャンプ用。

これは使えます。小さくてかさばらない、ハンドルは取れます。旅行に行くときに持っていって、旅先でコーヒー豆を買ってホテルで飲む、そうやって使っています。

青森、長野、愛知、三重、島根、そして奈良、一緒に旅しています。

またこれ持ってどこかに行きたいなあ。


最後に。

11月のブログに書いた木幡東介氏が、先日、切り絵の作品を持って訪ねてくれました。お預かりしたのは2点。魚と蛇。店内に飾らせていただきました。(作品は購入も可です。1点15000円。)

とても素敵です。見に来てください!

 

今年ものんびりやっていきます。どうぞよろしくお願いします。(2021年1月24日 佳)


2020年12月23日水曜日

家で楽しむ。

MERRY CHRISTMAS !!

 

2020年も残すところあと少し、ステイホームの日々です。

 

今年は生柊のリースを作ってみました。

勝手口のところに柊の木があって、どうせなら全部生でと思い、土台にしたのは雑草のヤブカラシ。木にまとわりついてたのを引っ張ってとって、枯れかけていたのを拾ってきました。ところがこれが大変。ヒイラギの葉っぱの痛さは半端じゃない。いてっ、いてっ、と言いながら作りました。庭に生えてる木になった赤い実と紅葉の葉っぱもつけてみようとしたのですが、ぽろぽろ落ちちゃうし。なのに出来栄えは、なんか地味で今一つ。苦労したのに。

 

紙コップの天使は、去年「ごはんの会」のみんなと作ったもの。今年は1回もごはんの会ができなかったぁ。

 

 

クリスマスツリーも出してみました。

ついでにサンタさんも。

 

炎の雫の店内、客席で、コーヒー飲みながら休憩中のサンタさん。

実は、サンタさんはクリスマスが終るまで、ずーっと休憩してます。

いいのかな?

これ、廃木アートです。

 

天気が良くて暖かい日、庭に出て、伸びすぎちゃった木の剪定をしました。切った枝を見てたら、形が面白い。試しに葉っぱや細かい枝を落として、これフェンスにつけたらアートかもと思ってつけてみました。

 

もともとあった塀が強風で落ちて細い鉄の棒を立てて、その下に生えていたアイビーを絡ませる計画だったのですが、全然うまくいかず、アイビーは持ち上げたら枯れっちゃうを繰り返し、やっとこの植物は上から下に垂らすのはいいけど下から上はダメなんだとあきらめたところ。だったら剪定した枝でアートしちゃおうと遊んでみました。

廃木アート、結構いいかも、と自我自賛しています。

果実と野菜。

保存して長く美味しく食すには、手をかけなくちゃなりません。

今年もゆずがたくさん生って、ポン酢作ったり、ゆず酒を漬けたり。皮はゆずピールにして、そのまま食べようと思ったら、固くて食べにくいので、ラム酒につけといて細かく切ってフルーツケーキに入れました。

梅仕事ならぬゆず仕事。今年は梅が全然とれなくて、毎年作ってる梅酒が漬けられなかったので、代わりにゆず酒、どんなか楽しみ。

梅酒は去年漬けたやつを出して、中の梅の実をジャムにしました。

3年前に、松枯れ病になって切った松の代わりに植えてもらったレモンの木が、今年はたくさん実をつけたので、氷砂糖でレモンシロップも作ってみました。

 

静岡の弟から送ってきた椎茸も、生で食べて、冷凍して、干して。干すのは丸ごとでもいいけど、スライスして干すと時間も短縮でき、使い勝手もいいですよ。

大根の季節になり、近所の方に大根をいただいたので、切干大根も作りました。

なんだかんだで、天気のいい日は結構忙しい。

 

7年前、高円寺の炎の雫で、高機能自閉症の田中佑芽さんの作品展を開催しました。これはその時展示した作品の一つです。

まだまだ先が見えない状況の中で、勇気を与えてくれる言葉です。

 

来年になったら少しは良くなるのだろうかと考え込んでしまいますが、何とか乗り切っていきましょう。家で遊べることはたくさんあります。楽しいこと見つけてくださいね。

 

誰もが以前の暮らしを取り戻し、自由にどこかへ行ったり、食べたり飲んだり、喋ったり笑ったりできる日が来ることを、心から願っています。

 

少し早いですが、良いお年を。

 


炎の雫、カフェは12月27日(日)まで、年明けは1月8日(金)からの予定です。

(2020年12月23日 佳)

2020年11月24日火曜日

今、再び…

寒くなってきましたね。

 

コロナで何もしないまま一年が終ろうとしている11月半ば、うれしい再会がありました。

 

木幡東介というミュージシャンであり切り絵作家がいます。高円寺の炎の雫で、何回かライブをやってもらいました。

最後のライブの時にもらった彼の作品をお店に飾っていたところ、とあるお客様が興味を持たれて、欲しいとのこと。それは白い蛇を描いたもの、蛇がいたく気に入ってしまったようです。買えませんか?と言われて、連絡を取ってみることにしました。高円寺以来、まったく連絡していなくて、どうしようかなと思いながら、はがきを出してみました。

 

彼は飯能の山の中で犬たちと暮らしています。私の直感で、メールや電話じゃなくてはがきがいいかなと。すると連絡が来て、数日後、車で千葉まで訪ねてきてくれました。奥様と盲目の犬と共に。高円寺の頃は独身だったので、ちょっとびっくり。相変わらず音楽も切り絵も続けている、3年ほど前に結婚した、今は犬(甲斐犬です)は8頭いるなどと近況を話してくれて、話題は音楽状況、社会状況、若者たち、表現、‥多岐に渡りました。久しぶりにそんな話ができて、とても楽しかった!また海が見たくなった頃来ます、と言って夕暮れに帰っていきました。

5年以上経って、今再び、彼との関係が繋がったこと、とてもうれしく思います。お店をやってると、ごくたまに、そういう思いがけない展開があったりします。それこそ、お店を続けている価値であり喜びです。

 

「蛇は今これしかないんだ」と持ってきてくれた蛇の切り絵はとても素敵で、ずっと置いときたいくらい。翌週、作品をご所望の方は、映画上映会に来店され、とてもいいと気に入って、ご購入いただきました。蛇の切り絵、炎の雫には一週間の短期滞在でした。ちょっと残念。

作品のポストカードもお預かりしました。動物や魚や虫がモチーフ。1枚100円。限定45枚。(4枚売れて今41枚) 炎の雫にて販売中です。

 

(写真は木幡東介作品 甲斐犬の切り絵・発端となった切り絵ではない蛇・ポストカード) 

 

こちらは、再上映会。

 

ドキュメンタリー映画「逃げ遅れる人々~東日本大震災と障害者」監督:飯田基晴

11月22日(日)午後2時より。

 

上映会は外房では3回目、高円寺時代にも6回上映会をやっています。私が初めて見たのは2013年、当時勤めていた杉並区の児童館の先輩職員が企画した上映会でした。

(*ブログ・外房編の過去他のところに「逃げ遅れる人々を2年ぶりに見る」2018年2月26日 があります。ご参照ください。)

 

今回の上映会は、いつもお店に来てくれて個人的にも親しくさせていただいている方の「ぜひ見たい!」というご希望によって実現しました。

★そういうご要望があればぜひ連絡ください。対応します!

 

震災から10年が経過しようとしています。このタイミングで、今再び、「逃げ遅れる人々」を見ることの意味、見たら何を感じるのか、忘れてしまっていることもあるかもしれない、今だからわかることもあるかもしれない、いろいろ考えながら見ました。

 

私がいつも心を揺さぶられるシーンの一つに、鈴木絹江さんの言葉があります。福島で、自ら障害を持ちながら障害者団体を運営している絹江さん、原発の事故で非難を余儀なくされた被災者でありつつ、自分は政治のことについて無関心だった、原発のことも「じゃあなたは何をしてきたの?と言われれば

何もしてこなかったんだよね」と。いつも彼女の姿にははっとさせられ、その問いは私自身に突き付けられます。今回もやはりそうでした。こんな状況だからこそ、あなたは何をしているの?という問いは重くのしかかります。何かできるでしょうか。

他にも、引っかかるポイント、どうして?と思う疑問、心に残る言葉、たくさんあります。人間が生きていくことの本質にかかわることが、障害者という形を借りて描かれているとも思えます。

 

この映画は、震災の1年後に監督が再び出演者たちを訪ね、1年経っても何も変わらないという彼女たちの言葉がエンディングにつながっています。10年経つけれど、何か変わったんだろうか、10年経っても何も変わらないと言われてしまうのではないだろうかと危惧しています。この10年の間に、少しでも良い方向に進んでいることを、切に願います。

 

今年は柿が全然とれなかったけど、毎年いっぱいなるゆずはやっぱりいっぱいなって、恒例のポン酢を作りました。加えて、一昨年末の木を切った後に植えたレモンが10個以上実をつけたので、レモンジュースを作ってみました。無農薬だから安心。おいしいです。 (2020年11月24日 佳)


2020年10月25日日曜日

秋の晴れた日の過ごし方

 

 ついこの前まで暑っかったのに、急に寒くなりました。気持ちの良い秋の日はなかなかなくて、台風でも寒かったりと、今年はお天気変です。

 

貴重な秋晴れの日、久しぶりにサイクリングで睦沢へ出かけました。

 

 

第一の目的はときわぎ工舎。

コロナの影響でお休み中のイートインカフェのスペースを使って、秋の特別企画・手作りバッグ展が開催されています。

 

ときわぎ工舎の皆さんが絵を描いたエコバッグ、九十九会の福祉作業所まあるい広場のバッグ、一ノ宮の生活雑貨のアトリエ・Seaside Pageのバッグ、Koume Dollさんの手編みバッグ。

私も東ティモールから来たコーヒー麻袋で作ったバッグを出品しました。

 

パンが並んでいる向こうにバッグがたくさん、いい感じになっています。ときわぎさんならではの温かみのある風景。ぜひ行ってみてください。

 

ときわぎ工舎のバッグ展は11月30日まで、

平日の10:30~16:30です。

せっかく睦沢へ行ったので道の駅つどいの郷へ。

 

新しくなってからもう1年ですが、初めてレストラン・トラットリアドゥーエに入ってみました。

 

陽射したっぷりの屋外席でランチ。マルゲリータピザとボロネーゼパスタのセットを注文、ミネストローネスープとサラダに飲み物付き。これがおいしかった!!

ピザもボロネーゼもやさしい味で美味、ミネストローネは具だくさんで絶品。

明るい太陽の下、風を感じながら、贅沢な時間を過ごせました。

 

もちろん、ときわぎさんではパンとラスクを、道の駅ではお野菜を買って、スーパーやデイ2、ケーキ屋さんにも寄って、自転車で風切って帰ってきました。さわやかな一日でした。

 

別の日、庭木の剪定しました。

 

 まずは、玄関側のカクレミノと言われている木。

屋根を超えて伸びちゃって、近所の人に雨どいが壊れちゃうから切った方がいいよと言われていました。なんだか実もいっぱいなってる。なんかかわいそうかなと思いつつ。

 

もう一つは、5年半前に引っ越してきたときに植えたトネリコの木。店側の入口の脇ですが、生命力が強くどんどん大きくなって、ほっとくと大変なことになるらしい。

 

こっちは花みたいな新芽の葉っぱみたいな、よくわからない白いのがいっぱいある。

前からちょこちょこ切ってますが、えいやっと思い切って切りました。前(通路側)を中心に切ったので変な形に。

 

木を切るのって、どこをどう切っていいかわからない、結局は適当に切ればいいよってことになるのですが、その適当がお互いに違ってるからややこしい。

難しいですね。

 

 

切るのは夫の係、私は切られた木を集める係です。

 

箒を取りに行くのがめんどくさくて、切り落とされた枝を箒代わりに使ったらとても便利、もしかしてこれが箒のルーツ?とか思ってしまいました。

 

 切った枝、大きいものは、一見生えてる木みたいに立てて、小さい枝をまあるい植木の間に突っ込んでみたり。

剪定アート、なんて遊んじゃいました。

 

 

また別の日、懸案のソテツの木に取り組みました。

 

ソテツの木は、幹からこぶみたいなのができてそのてっぺんからどんどん葉っぱが生えてくる、気が付けば緑のお化けになっています。

どうしようか、植木屋さんに頼む? なんて何度か話してましたが、夫が突然ソテツを切ると言い出しました。

 

脚立を建てて切りたいところに近づくために下の方から葉っぱを落としていく、かなり大変。

半日かけて、脚立の横に椅子を置いて休憩しながらの作業でした。

 

下の方にできていたこぶも一つ切ってみました。のこぎりを使ったのですが、刃がべたべたになっちゃってなかなか進まない。ずいぶん時間かかって、こぶ切りは一つでやめました。

 

切ったのはいいけど、その後も大変。ソテツの葉っぱって始末に困るのです。いつまでたっても枯れていかないし、とげとげだらけで痛くて持てない。燃やしてもけむりばかり出てかさは減らない。どうしましょう、こんなに山になっちゃって。その日はそのまま、後日頑張って藤棚の下に移動、おかげでそこは緑の土手みたいになりました。

 

番外編。

 

秋といえば、新米!晴れても、天気悪くても、新米はおいしい。

 

先日、近所の方から、取り立てのお米をいただきました。耕さないで無農薬、無肥料で育て、手で植えて手で刈って天日干しにしたお米です。炊いてみたら、ぴっかぴか、すごくきれい!そしてすっごく美味しい!

 

塩鮭とおいしいお米、ごはんが進みます。

それだけで大ごちそう、豊かな気持ちになりました。

 

この辺りでは、稲刈りが終ったあとの田んぼのひこばえはずいぶん伸びて、また青々とした風景になっています。でも、まだ稲を天日干しにしているこんな風景も見られます。

今日は地域の草刈りの日、朝から草刈り機の音が響きます。

コスモスやセイタカアワダチソウにすすき、柿…。

 

長閑な秋ですねぇ。(11月25日 佳)

初夏の旅~奈良から大津へ

  新緑の美しい初夏の奈良から大津を旅してきました。今回の旅の目的は、特別公開の仏像を見ることと、今まで行きたいと思ってたけどまだ行っていないところに行くこと。 順にご紹介していきましょう。 (今回の旅の目的の一つは特別公開ですが、公開される仏像はほぼすべてが撮影不可です。なので...