2026年1月30日金曜日

最近入手した本

秋から冬にかけて、本を数冊手に入れました。ずっと欲しいと思ってた本たち。

2026年最初のブログはそれらを紹介しようと思います。


まずは、手に入って一番嬉しい本。

『仏像に会う 53の仏像の写真と物語』西山厚著 ウエッジ。


著者は奈良国立博物館で学芸部長を勤め、現在は名誉館員であり半蔵門ミュージアム館長。2020年に出版された時からずーっとほしいと思っていた本です。

期待通り素晴らしい!国宝と重文(重要文化財)だらけ、美しい写真と簡単で的を射た短い説明を添えてあります。選ばれた仏像はいずれ劣らぬ名品ぞろい。本当に素敵です。 

写真は大阪・葛井寺の千手観音座像。国宝。

この本、ほとんどが奈良の仏像で、たまに京都、あとの地域はごく少数。葛井寺は大阪といっても奈良に近く、橿原から近鉄で1時間弱で行けます。国宝の千手観音像、毎月18日に見られるので行きました。意外と小さめ、でもすごい!

普通、千手観音の手は42本、実際に千本の手があるものは少ない。でもこの千手観音は1042本の手を持っています。それぞれの手に眼が描かれていて、千手千眼観音です。

この本に掲載されている仏像、私が見たものは半分弱。まだ見ていない仏像を見に、旅に出たいものです。


次は絵本。

『やってみないとわからないでしょ』作・絵 SHOGEN 発行上田祥玄(クラウドファンディングにより制作)


SHOGENは日本人の画家。タンザニアのペンキアート・ティンガティンガに出会い、単身タンザニアのブンジュという村に渡り、ティンガティンガアーティスト・カンビリ氏に弟子入りして寝食を共にしながら絵を描く。

帰国後はティンガティンガの「人々を幸せにする絵」という精神を基に、「生きるのって楽しい!」をコンセプトに活動を続けています。


私がSHOGENさんを知ったのは、友達が「なんか東ティモールに通じるところがあるような気がする」と言って教えてくれたことから。ホームページを見て、楽しそうな動物たちの絵に魅了されました。なるほど、村の人たちの暮らし、動物や自然とのかかわり方はティモールの人たちの考え方に通じるものがあるかと思います。ポストカードでも買おうかなと思いつつ数年経ち、絵本があることを知って買いました。人間の女の子が主人公(モデルはブンジュ村の女の子ザイちゃん)登場する動物は少ないけれど、その色彩感覚はやっぱりね、という感じです。


SHOGEN ホームページは https://www.nzu-risana.com

著書に「今日、誰のために生きる?-アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語」があります。この本も欲しいかも。


絵本もう1冊。

『きょうというひ』荒井良二作 BL出版。


これはクリスマスに衝動買いしました。ろうそくの炎のシンプルな表紙。

「きょうというひの ちいさないのりが きえないように きえないように」

雪で作った小さなろうそくの家、繰り返される「きえないように きえないように」のフレーズ。心が暖くなる絵本です。


荒井良二は絵本作家、数々の受賞歴もあり、個展も開いてるし、作品は多数。

何年か前に千葉市美術館で荒井良二の個展を観ました。「new born いつもしらないところへたびするきぶんだった」と題した展覧会。とてもおもしろかったです。今年もこの展覧会は続いているようです。

名作「あさになったのでまどをあけますよ」は時々手に取ってみています。「あさになったのでまどをあけますよ」と繰り返され、窓の外の景色が描かれている、なんかいいんです。


読み物1。

『火明かり』アーシュラ・K・ル₌グィン著 岩波少年文庫。


ゲド戦記最後の書。去年の10月に出版されました。第1巻「影とのたたかい」が出版されて実に50年。短編が2つとル₌グィンの講演やエッセーが収められています。

「火明かり」は年老いてただの男になったゲドの最期を描いた短編。これが書きたかったんだろうなと思います。ゲド戦記の大ファンとしては感慨深い短編です。


ゲド戦記は何度読んだことか。深い、哲学的です。「火明かり」を読んだら、また1巻から読み返したくなりました。

個人的には、2000年代に入って書かれた「西の果ての年代記」3部作、「ギフト」「パワー」「ヴォイス」もとても好きです。

ル₌グィンはSF作家でもあります。「闇の左手」は読んでみたいと思いながらまだ果していません。


読み物2 

『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』 しんめいP著 サンクチュアリ出版。


ネットで見つけて、大ヒット中と書いてあって、大学哲学科で東洋哲学に興味ありの私としてはつい衝動買いしてしまいました。作者は東大卒、就職したけど上手くいかず退職、離婚もして実家で布団かぶって引き籠り、東洋哲学の本を読みまくってネットに書いてたら、それが編集者の目に留まって出版、すると20万部を超えるヒットになったとか。昨今の出版業界では2万部で大ヒット、10万部ならベストセラーと呼ばれるそうなので、立派なもの。読んでみようかなと。


結果、漫画みたいな本です。数時間で読める。確かにわかりやすい。6章立てなのですが、各章の題でほぼ内容わかります。「1章 無我 自分なんてない ブッダの哲学」「2章 空 この世はフィクション 龍樹の哲学」「3章 道 ありのままが最高 老子と荘子の哲学」「4章 禅 言葉はいらねえ 達磨の哲学」「5章 他力 ダメなやつほど救われる 親鸞の哲学」「6章 密教 欲があってもよし 空海の哲学」以上。面白いけど…、今の若い人にはこうしないと伝わらないのだろうなと思いつつ、これでいいのかなぁ、とモヤモヤが残りました。


番外編 まだ読んでない本

『NEXUS 情報の人類史』ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社


大大ベストセラー「サピエンス全史」の著者の新作。(因みにサピエンス全史は全世界で4500万部を突破したそう、すごい!でもね、「ハリー・ポッター」はシリーズで世界6億部以上、第1巻の賢者の石だけで1億7000万部ですって、びっくりです。)


NEXUS、「言葉、文字、印刷、コンピューター、そしてついに登場したAI。古代からAI時代まで、人類の歴史をかつてない視座で読む。」との謳い文句。


夫が今上刊を読んでいます。夫は前からこれ読みたいと言ってて、信頼できる友達が、サピエンス全史よりこっちの方がすごいと言ったので買いました。私は、サピエンス全史も読んでないから、読むならそっちからと思って、でもまだ手も付け付けずにいます。


以上、秋から冬にかけて入手し、読んだ本たちのご紹介でした。


今、炎の雫の店内の本の展示台は「最近入手した本と冬に読みたい本」と題して、私の独断と偏見で選んだ本を並べています。

千葉在住の詩人・大島健夫さんの新作詩集も追加しました。


まだもう少しこのままにしておく予定です。温かいコーヒーでも飲みながら、手にとってみませんか。  (2026年1月30日 水野佳)













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最近入手した本

秋から冬にかけて、本を数冊手に入れました。ずっと欲しいと思ってた本たち。 2026年最初のブログはそれらを紹介しようと思います。 まずは、手に入って一番嬉しい本。 『仏像に会う 53の仏像の写真と物語』西山厚著 ウエッジ。 著者は奈良国立博物館で学芸部長を勤め、現在は名誉館員であ...